今回はオトヒメエビについて解説していきたいと思います。
海水水槽で飼育出来る人気のエビシリーズは今回で5匹目になります!
ついに全てコンプリートとなります!笑
まだ読んでない方はこちらからお読みください。

ここ数回連続でエビについてご紹介しているので、読んで下さった方は少しずつ知識がついてきてのではないでしょうか?
これまでにご紹介した他のエビたちとはまた違った生態の持ち主なので、ぜひ読んで飼育に活かして下さいね。
オトヒメエビとは
オトヒメエビ科のオトヒメエビ属に属し、海に生息するエビです。
房総半島より南側に生息しており、比較的数が多いので磯遊びが好きな方などは馴染みがあるかもしれませんね。
ちなみにダイバーからも人気の生物となっております。
名前の由来
触覚や脚が細長く体色が鮮やかな姿が竜宮伝説の乙姫を連想させる事からオトヒメエビと呼ばれる様になりました。
英名ではバーバーポールシュリンプと呼ばれています。
バーバー(barbar)とは「床屋」という意味です。
オトヒメエビの体色が床屋に置いてあるサインポールに似ている事が英名の由来でしょう。
ちなみにオトヒメエビの英名はもうひとつあり、ヴァンデットコーラルシュリンプと呼ばれる事もあります。
ヴァンデット(banded)は「縞模様のある」という意味があるので、こちらの英名もオトヒメエビの見た目から来ている事がわかりますね!
大きさ
オトヒメエビは成長すると体長は5〜7cm程まで大きくなります。
ヒゲとハサミが長いので全体でみると15cm以上になり、かなりの存在感になります!
かっこ良さと可愛さの両方を持ち合わせたエビです!
子供の時はミニマムでとっても可愛いですよ!
寿命
オトヒメエビの寿命は2〜3年と言われています。
4年以上生きていた個体もいるので、個体差が大きいと思います。
性格
オトヒメエビは比較的気が強いです。
混泳の部分で詳しく説明しますが、小魚や他のエビとの混泳には気をつける必要があります。
この点が前回まで紹介してきたフリソデエビやキャメルシュリンプ等とは違う点です。
フリソデエビについてはこちらをご覧下さい。

キャメルシュリンプについてはこちらをご覧下さい。

購入
オトヒメエビはネット購入であれば1500円前後で購入する事ができます。
ペットショップでの購入だと2000円弱で販売されています。
購入の際は体色がはっきりしていて(特に白い部分)手脚が欠けていない個体を選ぶ様にすると長生きする場合が多いです。
オトヒメエビを飼育してみよう!
オトヒメエビの基本情報がわかったら飼育方法について解説していきます。
これから海水水槽をはじめる方は道具や立ち上げ方がわからないと思います。
そんな方はこちらのページにまとめていますのでご覧下さい。

オトヒメエビの飼育に特殊な道具は必要無いので、既に海水水槽がある方はそこに入れて構いません。
水槽サイズ
オトヒメエビは単独飼育であれば45cmから飼育が可能です。
ただ45cm水槽だとせっかくの長い手脚や触覚が窮屈になってしまう場合があるので、可能ならば60cm以上の水槽にしましょう。
混泳の場合は必ず60cm以上の水槽を準備して下さい。
導入時の水合わせが大事
今までご紹介してきたキャメルシュリンプ等と同じ様に、オトヒメエビは基本的には丈夫な生き物です。
ただし水温と水質の急激な変化には弱いので気をつける必要があります。
特に導入時は水温と水質が一気に変化するので、水合わせは念入りに行うようにしましょう。
はじめにパッキング袋からバケツに出して、水槽の水を少しだけバケツに加えましょう。
ある程度時間が経ったら、再度水槽の水を少し入れてください。
この作業を3〜4回ほど行ったのち、水槽に入れるようにしましょう!
時間がある場合にはもっと長い時間水合わせしても良いです。
極力ストレスをかけないで導入してあげて下さいね。
水温
オトヒメエビの最適温は25〜26度です。
寒い時期の伊豆でも生活できている事から20度ぐらいまでは耐える事が出来る個体もいるようです。
こんにちは。素敵な時間を過ごせますよう。普通にいるオトヒメエビもクリスマスっぽく見えちゃいます。(笑) 最高気温は23℃、水温22℃、東の強風、比較的暖かかった石垣島でございました。(^^) #divingjp pic.twitter.com/fVziXG6w
— kumaki masayoshi (@redzosterops) December 25, 2012
ただ先ほどお話した通り急激な変化には弱いので、一気に水温差を感じさせてしまうと20度よりも高い水温で弱ってしまう事は考えられます。
水合わせ以外にもヒーターとクーラーの準備と水換え時の水温に注意しましょう。
クリーニング
オトヒメエビはスカンクシュリンプやホワイトソックスシュリンプと同じようにクリーナーシュリンプとして有名です。
ダイビング中はウツボなどをよくクリーニングしている姿を見ます。
自然界にも美人局というのは存在している訳で、中でもオトヒメエビとウツボっていう組み合わせが最高に見ててハッピーになれる気がする。
オトヒメエビはウツボの体に付く寄生虫や汚れを食べて、ウツボはオトヒメエビを食べに来る魚を食べるという体格差も共生もバッチリなんです…擬人化しませんか… pic.twitter.com/3YYqn5uIQB— ガラルの酢のもの (@prisonium_) August 15, 2019
ただ水槽内ではクリーニングしている行動はあまり見られません。
これは著者の見解ですが、水槽内で飼育する様なサイズの魚はオトヒメエビがクリーニングするには小さすぎる事が原因なのではないかと思っています。
大きな水槽で大きな魚を飼っている場合は別ですが、水槽内でクリーニング行動はあまり期待しない方がいいかもしれませんね!
クリーナーシュリンプとして迎えたい場合にはスカンクシュリンプとホワイトソックスシュリンプがオススメです。
スカンクシュリンプの事を詳しく知りたい方はこちら

ホワイトソックスシュリンプの事を詳しく知りたい方はこちら

混泳
オトヒメエビの飼育で一番気をつけないといけないのが混泳です。
先ほどもお話した通り、自然界ではクリーナーシュリンプとしてクリーニングをしています。
しかしその一方で小型の魚を攻撃する一面も持ち合わせています。
その為、小さい魚と混泳させるのはやや危険と言えます。
ただ危険といっても頻繁に攻撃するわけではないので、混泳が絶対に無理というわけではありません。
実際に著者の管理水槽でもオトヒメエビとスズメダイやカクレクマノミと一緒に飼育しています。
混泳させる場合には魚に傷がついていないか定期的に観察してあげましょう。
同種との混泳
同種との混泳は魚との混泳より難しいです。
縄張り争いで他のエビとケンカしてしまい、腕や脚がもげてしまいます。
その為、ペアで飼育する以外は同種との混泳はしないで下さいね。
エサ
人工エサでも生エサでも問題なく食べます。
なので飼育している魚に普段あげているエサを与えれば問題なく餌付いてくれます。
浮遊系のエサよりは沈殿するエサの方がオトヒメエビにとって食べやすいので、「おとひめ」などがオススメです。
まとめ
いかがでしたか?
これまでに紹介してきたエビとはちょっと違った一面をもつのがオトヒメエビです。
気が強い事で少し扱いが難しい一面がありますが、他のエビにはない格好良さがあります。
ぜひ飼育にチャレンジしてみて下さいね!
最後までご愛読いただきありがとうございました!
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