海水魚専門のショップに行けば必ず目にする事が出来るのがシライトイソギンチャクです。
色々なイソギンチャクやサンゴを見ると分かりますが、シライトイソギンチャクはその中でもかなり安価な方になります。
その為、これからイソギンチャクやサンゴを飼育してみようと思っている方には手が出やすい種類になり、初めて飼育するのがシライトイソギンチャクという方も多いのではないでしょうか?
しかし、シライトイソギンチャクは長期飼育が難しい為、飼育が上手くいかない方が多いのは事実です。
今回はそんなシライトイソギンチャクの飼育について、長期飼育に成功しやすい方法や注意点を解説していこうと思います!
シライトイソギンチャク
シライトイソギンチャクは細長い触手を持っている事が特徴的で、個体よっては触手が短い個体、長い個体が存在します。
又、触手の先端に紫色をした個体や色がついてない個体も存在し、触手の先端に色がついているシライトイソギンチャクをチクビイソギンチャクなどとも呼ばれています。
他にも触手全体が色のついたイソギンチャクもおり、ピンク、グリーン、イエローなど様々な色のタイプがいますね!
価格
冒頭でも解説した通り、シライトイソギンチャクはイソギンチャクの中でもかなり安価な部類になります。
よく流通されているシライトイソギンチャクやチクビイソギンチャクは大きさにもよりますが、2,000円〜4,000円代で販売されている事が多いです。
大きさ別の価格は以下の通りです。
Sサイズ 2,000円程度
Mサイズ 2,500円〜3,000円程度
Lサイズ 4,000円程度
ピンクやグリーンなど色のついたシライトイソギンチャクは通常のシライトイソギンチャクよりもかなり高く、1万円代〜2万円代で販売されています。
初めてシライトイソギンチャクを飼育する方は通常のシライトイソギンチャクから挑戦してみるといいですね!
シライトイソギンチャクの選び方
シライトイソギンチャクを長く飼育する上で、選び方というのは非常に重要となっていきます。
選び方を間違えてしまうと数日間で死んでしまった、数週間で死んでしまったという事は多々あります。
シライトイソギンチャクのほとんどは海外から流通されている個体がほとんどの為、輸送されているタイミングでダメージを受けている個体も当然います。
ショップの飼育方法に問題があるというよりかは、輸送中に既に弱っていたという事です。
調子が良くないシライトイソギンチャクはある程度、見て判断する事が出来るため参考ににしてみて下さい。
・口が見えている。
・小さく縮んでいる
ショップにいるシライトイソギンチャクをよく観察してみて、どれか1つでも当てはまるようであれば購入は避けた方がいいですね。
写真のシライトイソギンチャクはハリが無く調子が悪い状態です。
見てもよく分からないという方はショップ店員さんに聞くと、親切に選んでくれるので聞いてみると良いかもしれません。
飼育方法
水質
シライトイソギンチャクは他のイソギンチャクに比べると、水質耐性が強いイソギンチャクです。
丈夫な種類という事ですね!
濾過システムは基本的にオーバーフロー水槽が好ましく、濾過能力が強い濾過システムがオススメです。
又、シライトイソギンチャクに限らず、サンゴやイソギンチャクは硝酸塩が蓄積すると弱っていってしまうので、プロテインスキマーの設置が必須になります。
小型水槽でシライトイソギンチャクを飼育する場合はプロテインスキマーの設置が難しいと思うので、スキマーが付いている外掛けフィルターでも問題無く飼育が出来ます。
そんなプロテインスキマーにも弱点があり、それはイソギンチャクやサンゴに必要な栄養素までも汚れと一緒に吸着してしまう事です。
この栄養素が無くなっていくと当然弱っていくので、添加剤を定期的に添加しましょう。
ショップに行けばイソギンチャク用に栄養剤が販売されているので、市販の物で問題ありません。
水温
シライトイソギンチャクは高温を好むイソギンチャクです。
適正水温と言われている水温は25度〜28度になり、基本的には25度をキープするイメージで問題ありません。
光
長期飼育をする上で光量はとても重要です。
シライトイソギンチャクは植物と同じで光合成を行って成長をしていきます。
この光量が弱すぎたり強すぎたりすると、調子を崩しやすくなり、そのまま死んでしまう可能性が高いです。
サンゴ水槽で推奨されているメタハラでも飼育が可能ですが、初期費用やランニングコストを抑えたい方はLEDライトや蛍光灯での飼育も可能です。
もし、どのライトにしようか迷っている方はLEDライトがオススメです。
理由としてはランニングコストが安く、初期費用もメタハラに比べると圧倒的に安くなります。
例えば、90cm以上の水槽で飼育する場合はLEDライト1本だと少し物足りないので、2本使用すると十分な光量になります。
60cm以下の水槽はLEDライト1本で問題ありません。
水流
シライトイソギンチャクには弱目の水流が適しています。
水流が全く当たらない所や強く当たる所はストレスを与えしまう為、水槽内で水流が緩やかに当たっている所にシライトイソギンチャクを置いてあげましょう。
シライトイソギンチャクを水槽内に置いて、動こうとしている仕草が見られたら、その場所が気に入っていないというサインになるので、水流ポンプの向きや強さ、メインポンプの流量を変えて様子を見ます。
触手がユラユラと揺れる程度がベストな水流の強さになります。
毒の強さ
シライトイソギンチャクは比較的毒性の弱いイソギンチャクの種類になります。
しかし毒が無い訳ではないので、他のイソギンチャクやサンゴを傷つける可能性はあります。
特にシライトイソギンチャクは触手が長いイソギンチャクなので、イソギンチャク同士を近づけないようにしないと毒性が弱い方のイソギンチャクが死んでしまうので注意しましょう!
まとめ
以上、シライトイソギンチャクの飼育方法と注意点について解説しました。
長期飼育が難しいとされているシライトイソギンチャクですが、要点を抑えて飼育する事で長く飼育する事が出来ます。
筆者はシライトイソギンチャクの飼育で一度失敗していますが、シライトイソギンチャクの生態を見直した結果、長く飼育する事に成功しています。
皆さんも是非シライトイソギンチャクの飼育に挑戦してみて下さい!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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