今回はアクアリストとダイバーから人気のフリソデエビの飼育方法を解説していきたいと思います!
そもそもフリソデエビって飼育出来るの?と思う方も多いと思いますが、この記事を読んで頂ければそのイメージも変わると思います!
フリソデエビとは?
フリソデエビはテナガエビ上科フリソデエビ科に属するエビの仲間です。
名前の由来
ハサミが振袖の様な形をしている事からフリソデエビと呼ばれるようになりました。
きっとこの記事を読んでいる方も姿を見て、直ぐに正解が分かったと思います!
ちなみに英名でHarlequin Shrimp(ハーレクイーンシュリンプ)と呼びます。
ハーレクイーンはひょうきん者という意味があります。
なので外国ではハサミではなく、派手な見た目が名前の由来になっています。
大きさ
最大でも5〜6cmと小柄なエビです。
小さいからこそ、更にハサミの大きさが強調されますね!
そして雌の方が大きくなるので覚えておきましょう。
性格
水槽で飼育するという事で考えるとかなり温厚と言えるでしょう。
基本的にヒトデ以外食べないので、他の生物を襲う事はありません。
また、派手な色彩をしていますが特に毒はもっていないので安心して大丈夫です。
「毒があるの?」と何度か質問された事があります。
寿命
フリソデエビの寿命は平均して2年程と言われています。
3年も生きればかなり長寿です。
飼育環境によっては1年がギリギリなんて場合も多いので、なるべくストレスを与えない様にしましょう。
販売場所と購入
価格は1匹2500〜3500円と比較的高価です。
ペットショップとネットどちらでも販売しています。
特徴であるドットの色合いに個体差があるので、こだわる方はペットショップに足を運んで購入しましょう!
飼育に必要なアイテムを揃えよう!
ケージ
小さいエビなのでサイズ的には大きいケージは必要はありません。
ただケージが小さいと水量が少なくなり、水質悪化が起こりやすくなってしまいます。
水量的に60cm程のケージがいいでしょう。
あまり大きすぎるとフリソデエビが見つけにくくなってしまいます。
フィルター
フィルターの形はこだわらなくて大丈夫ですが、必ず1つは設置しましょう。
可能ならば1番水質が安定するオーバーフロー水槽にするのが良いですが、コストや設置場所の関係を考えてご自分に合ったものを選んでくださいね。
ヒーター&クーラー
フリソデエビに適した水温は24〜26度です。
20度でも生命を脅かす事はありませんが、上記の水温の方が活発に動く傾向があります。
その為、外気温だけでは冷たすぎる、温かすぎるといった問題が発生するので必ず取り付けましょう。
底砂
ケージの上はフリソデエビが滑って移動しにくくなるので、底砂を敷きましょう。
フリソデエビが小さいので目の細かい底砂がいいでしょう!
あまり粗いものだと、フリソデエビが何処にいるのかわかりにくくなってしまいます。
ライブロック
岩の亀裂や砂地と岩場の境など、狭いスペースに身を潜めながら生活するのがフリソデエビの特徴でもあります
少し隠れられる場所を作ってあげましょう。
隠れても水槽正面から観察出来るような配置にしてあげるといいでしょう。
人工海水
海水を作る為に人工海水の素を手に入れましょう。
ペットショップで手に入ります!
定期的な水換えの事も考えて多めに購入しておくと後々楽になります。
カルキ抜き
水道水の塩素を排除する為に必要になります。
こちらは100円ショップでも購入できるほどなので、入手には困らないでしょう。
フリソデエビの飼育方法
アイテムが揃ったら水槽を立ち上げましょう!
水槽の立ち上げ方はこちらの記事を参考にして下さい。

水質と水温
フリソデエビに限らず、エビの仲間は水質変化に敏感です。
そのため週に1回1/3程度水換えをする様にして下さい。
新しい海水を入れる際は水温調節をして入れるようにしましょう。
さらにフリソデエビから遠い位置で入れるようにすると、急な水温や水質の変化を受けにくくなるのでストレス軽減になるでしょう。
餌
フリソデエビは先程説明した通りヒトデを食べます。
それ以外の餌には興味を示しません。
コブヒトデが比較的安価で手に入りやすいのでオススメです。
ただし安価と言っても“ヒトデの中では”という意味なので餌代がかかる事を覚えておいて下さいね。
コブヒトデは1匹250〜400円程度かかるでしょう。
餌を与える
餌を与える際にはコブヒトデの一部を切って与えましょう。
1匹丸々あげてしまうと、食事中でも御構い無しにコブヒトデが移動してしまいます。
また食べきれずに残してしまうと水質悪化につながるのでやめましょう。
振袖の様なハサミを器用に使って食べる姿は、とっても可愛らしいので必見です!!
数匹飼ってローテーションしていくと、切った場所が少しずつ回復するので少しコブヒトデが長持ちします。
混泳
同種であれば雄雌のペアで入れてあげるのが一般的です。
同性のフリソデエビを複数入れてしまうと、餌や場所の取り合いになってしまうのであまりお勧めしません。
別種との混泳
スズメダイ、クマノミなど小さい魚との混泳は可能です。
前述した通りフリソデエビが襲うことはありませんが、あまり大きな魚だとフリソデエビ自身が襲われてしまう可能性があります。
60cm水槽があまり大きくないので混泳する魚は5〜6匹ぐらいが良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
飼育の難易度はそこまで高くないものの、やや餌代のランニングコストが気になりますね。
ただそれ以上に可愛らしいですし、人の目も集めます。
是非チャレンジしてみて下さいね。
ご愛読ありがとうございました。
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