丸いフォルムと小さなヒレで泳ぐ姿が可愛くて、ついつい目で追いかけがちなフグの仲間。
アクアリウム界でも人気で水槽に入れて欲しいとリクエストいただく事も多いです!
今回はそんなフグの仲間でも特に人気のあるコクテンフグについて解説していきたいと思います!
ぜひ最後まで読んで、ご自宅の水槽に導入してみてくださいね!
コクテンフグとは
コクテンフグはフグ目、フグ科、モヨウフグ属に属する海水魚です。
太平洋やインド洋などのサンゴ礁で観察する事ができ、日本だと沖縄近海や小笠原諸島で確認されています。
以前ご紹介したミドリフグと違い完全な海水魚なので、現在海水水槽を行なっている方はすぐに導入する事が出来ます!
コクテンフグと同様に人気のフグであるミドリフグが気になる方はこちらをお読みください。

名前の由来
名前からも見た目からもすぐに想像出来る様に、体の模様である黒点が名前の由来です。
漢字では黒点河豚と書き、英名ではBlackspotted Pufferと呼ばれています。
Blackspottedは黒点でPufferはフグという意味なので英名でも黒点に注目しているようですね!
犬に似ている?
コクテンフグは正面から見ると顔が犬に似ている事でも知られています!
確かによく似ていますし、どこかアザラシにも似ています。
この事から海外ではDog Face Pufferと呼ばれる事もあります。
ぜひ飼育した際には正面顔をじっくり眺めて下さいね。
きっとブサ可愛さに愛着が湧くと思いますよ!笑
大きさ
コクテンフグは成魚になると25〜30cm程まで大きくなります。
非常に大きくなるフグで最大だと33cmの個体も確認されているようです!
アクアショップや通販で取り引きされている個体は5〜10cm程のサイズが殆どなので、いきなり30cmの魚がやって来るわけではないので安心して下さい!
寿命
コクテンフグの寿命はおよそ8年と言われています。
海水魚のなかでは長生きする方ではないでしょうか?
しっかりと管理して長生きさせてあげましょう!
性格
コクテンフグは比較的大人しい性格の持ち主です。
フグの仲間は気が強めな種が多いですが、その中では穏やかと言えます。
購入
コクテンフグはネットでもアクアショップでも取り引きされています。
ただし1匹あたり3000円前後と安くないので、初めて海水魚の飼育にチャレンジする方はもっと安価で簡単な種からはじめることをオススメします!
購入の際は痩せていないかを必ず確認しましょう。
痩せている個体は既に弱っている可能性があり、水槽導入直後に病気やポックリ逝ってしまう場合があります。
コクテンフグを飼育してみよう
ではここからはコクテンフグの飼育方法について解説していきたいと思います!
いくつか気をつけるポイントがあるのでしっかり読んで下さいね!
飼育アイテムを揃えよう!
さてまずは飼育に必要なアイテムを見てきましょう!
コクテンフグの飼育に必要なアイテムは以下の通りです。
・水槽
・ろ過装置
・ヒーター
・クーラー
・ライブロック
・底砂
・人工海水のもと
・エサ
上記のアイテムは他の海水魚の飼育でも使用する基本アイテムです。
基本的なアイテムがあれば問題なく飼育する事が出来るのは嬉しい事ですよね!
もっと詳しく知りたい方はこちらのページにまとめていますので参考にして下さい!

水槽サイズ
コクテンフグを飼育する場合は成長後の事を考えて、大きい水槽を準備しましょう。
30cm近くまで成長するので90cm以上の水槽が妥当です。
コクテンフグの成魚と他の魚を混泳させる場合には、更に大きい水槽を準備して下さいね。
コクテンフグは生態や性格面より水槽のサイズで飼育を躊躇してしまう方が多いようです。
初心者の方だとやや手が出しにくい水槽サイズなのがコクテンフグの残念なポイントですね……。
もちろんコクテンフグが小さいうちは90cm水槽でなくても飼育ができますので、成長に合わせて水槽をサイズアップさせても大丈夫です!
ただし水槽を変えていくスタイルだとコストがかかるのであまりオススメではありません。
水温と水質
コクテンフグは水温を25度前後にキープして飼育する様にしましょう。
沖縄近海など温かい海に生息しているので水温が低いとエサの食いつきが悪くなったり、元気が無くなったりします。
水質変化にも敏感な為、ろ過装置はオーバーフロータイプにして定期的な水換えを行いましょう。
上部フィルターなど様々なろ過装置がありますが水量が多く確保でき、ろ過能力もトップクラスなオーバーフローがコクテンフグには最適でしょう。
もはや一択と言っても過言ではないです。
水換えはサボってしまうとPHが下がったり、硝酸塩の濃度が上がるなどの水質悪化を招いてしまいます。
少なくとも2週間に1度は1/3程度水換えするようにして下さいね。
エサ
エサに関しては安価で手に入り、保存方法も楽な人工エサを食べてくれます。
なのでこだわらずにペットショップやホームセンターで手に入れましょう!
強いて言うならあまり小さすぎないエサの方がコクテンフグのサイズ的にも良いでしょう。
気にかけるのはエサの種類よりも、餌付けです。
水質変化にやや敏感なので、導入直後は落ち着かずエサを食べないケースが多いです。
心配になって過剰に水換えをしたり、水槽内をいじったりしてしまうと返って逆効果になってしまうので「コクテンフグは慣れるまで時間がかかる」と言い聞かせて見守る様にして下さい。
もちろん病気になっている等の明らかな不調の際は見守らずに対処して下さいね!
混泳
性格のコーナーでもお話したようにコクテンフグは比較的大人しいので、ある程度の混泳は可能です。
ただしフグの仲間は他種のヒレに噛み付く事があるので、致命傷とまではいかないけれど傷つけてしまう事もあります。
よく観察してあげて下さい。
体が大きくなるにつれて攻撃性が強くなるので、大きさが20cmを超える頃からは単独飼育の方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は愛くるしい見た目のコクテンフグについて解説してみました!
やや初心者向きではないのが残念ですが、飼育に慣れてきた方にはぜひチャレンジして欲しいです!
最後までご愛読いただきありがとうございました。
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