タマイタダキイソギンチャクは価格が安く、丈夫な種類のイソギンチャクの為、初心者でも飼育しやすいイソギンチャクの仲間になります。
丈夫なイソギンチャクだからといって、飼育設備は何でも良いと言うわけではなく、ある程度の知識や注意すべき事があります。
今回はそんなタマイタダキイソギンチャクの飼育について解説していこうと思います。
タマイタダキイソギンチャク
タマイタダキイソギンチャクはクマノミと共生する事でも知られており、特徴としては丸み帯びた触手です。
クマノミと共生するイソギンチャクにはシライトイソギンチャクやセンジュイソギンチャクなどの触手が長いイソギンチャクとは見た目が全く違いますね!
触手が短いイソギンチャクは他にもハタゴイソギンチャクが有名どころですが、タマイタダキイソギンチャクは独特な触手をしています。
又、タマイタダキイソギンチャクはカラーバリエーションが豊富でイエロー、グリーン、レッド、ピンクなどのタマイタダキイソギンチャクが存在しています。

価格
タマイタダキイソギンチャクの相場はおおよそ2500円〜4000円程度で販売されています。
これはイソギンチャクの中でもかなり安価な部類に入ります。
因みにレッドカラーは数万円程度で販売されていますね。
毒性
タマイタダキイソギンチャクの毒は他のイソギンチャクに比べると弱い部類に入ります。
毒性が弱いといっても毒が無いわけではないので、他のイソギンチャクとは近づけない様にしましょう!
又、毒性が弱いイソギンチャクは毒性が強いイソギンチャクにやられてしまう可能性がある為、タマイタダキイソギンチャクがやられてしまわないように注意が必要です。
調子
このタマイタダキイソギンチャクの調子が分かるか分からないかは飼育に大きく左右します。
購入する際も選別する為に必要ですし、飼育してからも調子を見極めて飼育方法を変えなくてはいけません。
特に購入する際の見極めはとても重要で、元々調子が悪かったタマイタダキイソギンチャクを長く飼育するのは初心者にとって難しくなります。
調子の良くないタマイタダキイソギンチャクの状態は以下の通りです。
・触手が縮んでいる
・全体的にハリがない
・口が大きく開いてる
これらの状態が見えたら調子が悪いと判断しましょう。
しかし調子が良くても触手が縮んだり、口が開く事がありますが、これは照明が暗い時や排泄物を出すタイミングになります。
飼育している中で調子が悪いと判断した場合は水質や水流、照明の強さが原因となっている可能性が高いです。
水質や水流、照明などについては後ほど解説していきます。
飼育方法
水質
冒頭でも解説したようにタマイタダキイソギンチャクは丈夫な種類の為、ある程度の水質悪化にも耐えられるイソギンチャクです。
イソギンチャクやサンゴ飼育で推奨されているアンモニアなどを除去するプロテインスキマーが無くても、定期的なメンテナンス(換水)をしっかりと行えば飼育は可能です。
しかしプロテインスキマーが備わっている飼育設備の方が飼育に成功しやすいのは確かです。
濾過システムは基本的にオーバーフロー水槽が好ましく、濾過能力が強い濾過システムがオススメです。
又、タマイタダキイソギンチャクに限らず、サンゴやイソギンチャクは硝酸塩が蓄積すると弱っていってしまう可能性があるので、プロテインスキマーの設置が好ましいです。
小型水槽でタマイタダキイソギンチャクを飼育する場合はプロテインスキマーの設置が難しいと思うので、スキマーが付いている外掛けフィルターでも問題無く飼育が出来ます。
プロテインスキマーを設置する場合はイソギンチャクやサンゴに必要な栄養素までも汚れと一緒に吸着してしまうので、イソギンチャク用の添加剤を投入してあげましょう!
水温
タマイタダキイソギンチャクの適正水温と言われている水温は25度〜28度になり、基本的には25度をキープするイメージで問題ありません。
冬場は特に水温が下がりやすい事からヒーターの設置が必須になり、夏場は水温が上がりやすいのでクーラーの設置が必須になります。
水流
タマイタダキイソギンチャクは強めの水流が適しているため水流ポンプが必須です。
直接水流を当ててしまうと嫌がって移動してしまうので、水槽内全体にランダムの水流を作る事がベストです。
強い水流を好むイソギンチャクは水流が弱いとどんどん弱っていってしまうので注意しましょう。
光量
タマイタダキイソギンチャクは強めの光量が適しています。
その為、メタハラの使用が望ましいですが初期費用などを抑えたい方はLEDライトでも飼育は可能です。
LEDライトで飼育する場合は2灯使用すれば問題ありません。
水槽のサイズが90cm以上の場合は3灯がベストです。
又、タマイタダキイソギンチャクは青系の光を好むので、青系の光を出す事ができるLEDライトを選びましょう!
配置
水槽に導入する時はタマイタダキイソギンチャクの移動を防ぐ為に一番落ち着いてくれそうな場所に置いてあげる必要があります。
これには個体差があるので一概にこの場所が良いという答えはありませんが、基本的にはライブロックとサンゴ砂の際が適しています。
且つ、水流が程よく当たる場所、光がちゃんと当たる場所が好ましいです。
もし、今の水槽にそういった場所がない場合はレイアウトを変えるか、水流ポンプの向きなどを変える必要があります。
一度定着すれば移動はほぼしなくなるので、他のイソギンチャクや珊瑚を傷つける事は無くなります。
まとめ
以上、タマイタダキイソギンチャクの飼育方法について解説しました。
タマイタダキイソギンチャクは他のイソギンチャクと比べると、安価で丈夫な種類になります。
初めてイソギンチャクを飼育する方にもオススメできるイソギンチャクなので、是非飼育に挑戦してみて下さい!
又、クマノミも共生してくれるイソギンチャクになりますので、水槽内で共生して欲しいという方にもオススメです!
共生して欲しい場合はブリード個体ではなく、ワイルド個体の方が共生に成功しやすいので参考にしてみて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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