ヒフキアイゴは鮮やかな黄色い体色と、特徴的な可愛い顔をしている事から人気の高い海水魚です!
そこで今回はヒフキアイゴについての飼育方法や注意点を詳しく解説していこうと思います。
ヒフキアイゴについて
ヒフキアイゴはアイゴの仲間で、吻(口の事を指します)が伸びているのが特徴的です。
火を吹いている様な吻をしている事から、火吹き⇨ヒフキアイゴと名付けられました。
黄色い体に黒い斑点がありますが、大きさや位置には個体差があり、斑点が無い個体も存在します。
斑点がある個体と無い個体は今の所、同じ仲間となっていますが、はっきりとした事は解明されていません。
毒を持っている魚
ヒフキアイゴは背ビレ、腹ビレ、臀ビレに毒をもっています。
筆者は一度、ヒフキアイゴの背ビレに触れてしまい痛い思いをした経験があります(笑)
毒には呼吸困難や麻痺といった、命に関わる様な毒はもっていませんが、しばらく痛みが続いてしまいます。
時間が経つと痛みが引いていきますが、応急措置として50度程度のお湯に患部を漬けると痛みが引いて行くので、すぐに治したい方はこの方法が適切です。
水槽のメンテナンス時は、ヒレに触れないように注意する必要があります。
擬態
アイゴの仲間は体色が変わる種類が多く、主に怒った時や危険な時に色が変わるとされています。
ヒフキアイゴもアイゴの仲間なので、警戒心が強い時などは黄色い体色が茶褐色に変わります。
水槽に導入する時や、手を入れた時は警戒心が強くなりやすいので、体色が変わりやすいですね!
決して、病気や体調が悪い訳では無いので安心して下さい。
大きさ
最大で約25cm程に大きくなり、中型の魚の部類に入ります。
性格
大きくなる魚ですが、意外と憶病な性格で、水槽に手を入れる時などに驚かせてしまうと、水槽内で暴れ回ってしまいます。
ライブロックや壁に激突すると傷付いてしまうので、メンテナンスする時は驚かせないように、静かに手を入れるなどの気遣いをしてあげましょう!
憶病な魚ではありますが、時間が経つと人に慣れてくれる様になり、近寄ってくる可愛い一面も見られます。
寿命
約10年程です。
幼魚から飼育すれば、とても長い付き合いになりますね!
飼育設備
水槽
成長する事を踏まえると、90cm以上の水槽が好ましいです。
又、ヒフキアイゴは餌をよく食べる魚で、それに比例して排泄物も多い為、小さい水槽だと水量が少ない事から水質が悪くなりやすいです。
90cm以上の水槽であれば他の種との混泳も可能になるので、違った種類の魚も飼育出来るメリットがありますね!
フィルター
海水魚全般に言える事ですが、フィルターはオーバーフロー水槽が適しています。
オーバーフロー水槽はメインの水槽とは別に濾材を入れる為の濾過層があるタイプの事で、水槽とフィルターが一体型になっています。
オーバーフロー水槽にする事により、飼育には欠かせないバクテリアを他のフィルターと比べ、多く棲みつかせる事が出来るので水質を維持する事が出来ます。
それに加えて濾過層に入る分の水量もある為、総水量が圧倒的に多くなるメリットがあります。
水量が多い分、急激な水質変化や水温変化がしにくくなるので、海水魚へのダメージもかなり軽減されます!
飼育方法
餌
人工餌に対する抵抗は無いので、餌付けで困る事はありません。
ヒフキアイゴの食性は基本的に雑食性ですが、自然界では藻類を好んで生活しています。
その為、植物性の人工餌を与えると自然界と同じ栄養を取る事が出来ます。
一般的な人工餌を与えても問題ありませんので、植物性の人工餌をメインにして、バランス良く与えると丈夫に育ってくれますよ!
餌を与える注意点として、ヒフキアイゴは非常に痩せやすい種類なので、1日に2回〜3回に分けて食べきれる量を与えます。
1度痩せてしまうと元に戻すのが難しく、そのまま死んでしまう事もあるので、痩せさせない様に心掛けましょう!
水温
適正水温は25度前後になります。
冬場はヒーターの設置、夏場はクーラーの設置が必須になります。
混泳
混泳にはとても向いています!
他の魚を攻撃したり、虐めたりなどはしない種なので色々な種類の魚と混泳が出来ます。
個体差がありますが、稀に小さなエビを餌と勘違いして突く事があるので、小さいエビとの混泳は注意が必要ですね。
又、同種の混泳は縄張りなどの関係で喧嘩をしてしまう可能性があります。
しかし、水槽の大きさが120cm以上あればそれぞれの縄張りを作れるので、喧嘩を防ぐ事が出来ます。
病気
病気にはとても掛かりにくい種類です。
掛かりにくいと言っても、水質が悪くなると病気に掛かりやすくなり、特に白点病という病気は掛かりやすくなります。
白点病とは体に白い点がポツポツ出てくる症状で、最悪の場合死んでしまう為、定期的な換水をしっかりと行い、常に水質を保つようにしましょう!
飼育に失敗しないコツ
ヒフキアイゴは通販とショップで販売されていますが、生体の状態を見る為にもショップでの購入をオススメします。
弱っている個体や痩せている個体を購入するのはとてもリスクがあるので、自分の目でヒフキアイゴの状態を確認しましょう!
まず、骨が浮き出ている個体は餌を食べていない証拠なので避けて下さい。
そして栄養が足りていないヒフキアイゴは背ビレや尾ビレがボロボロになっている事が多いので、こういった個体も避けるのが無難です。
健康なヒフキアイゴは少し丸っとした体型で、鮮やかな黄色い体色をしているので、よく観察してから購入するのが、飼育に失敗しないコツの1つになります!
価格
1500円〜2000円程度で販売されています。
まとめ
以上、ヒフキアイゴの飼育について解説しました。
要点をまとめると
・ヒレに毒があるので、水槽に手を入れる時は触れないように気を付ける。
・同種との混泳は120cm以上の水槽で飼育出来る場合のみにする。
・植物性の人工餌も与えるようにする。
・購入する時は痩せている個体やヒレがボロボロの個体は避ける。
病気に掛かりにくい点と混泳しやすい種類である事から、ヒフキアイゴは初心者にオススメ出来る中型の海水魚です!
是非、ヒフキアイゴの飼育に挑戦してみて下さい!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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