以前の記事でディスカスの魅力や飼育方法について詳しく解説しましたが、今回はディスカスの繁殖方法について詳しく解説していこうと思います。
ディスカスを飼育する上で繁殖というのは楽しみの1つで、後に紹介しますがディスカスミルクと言って、稚魚が親に寄り添うシーンなども見れるため、愛くるしい一面や親子の絆を感じる事ができる楽しさがあります!
では、そんな魅力あるディスカスの繁殖をどうしたら上手くできるのか?
ディスカスのオスとメスの見分け方
正直言うと、ディスカスのオスとメスの判断はプロの目から見ても不可能と言っていいほど難しいです。
見た目の見分けが付かないという事ですね。
唯一の見分け方としては飼育下でペアリングしてるかどうかで分かります。
要はディスカスを購入してから分かり、全てが同性の可能性もあるので直ぐに繁殖を狙いたい方には効率が悪くなってしまいます。
効率が良い方法はショップなどで既にペアになっているディスカスをペア購入する事で繁殖できるので、そのショップの店員さんに聞くといいですね!
因みに、人間と同じでディスカスも大人にならないと子供は作れません。
ディスカスが大人になるまで、オスならば約2年以上、メスならば1年半以上が最低でも必要となってきます。
これはあくまで目安なのでそれ以下で繁殖する可能性もあります!
繁殖させるための設備
水槽
水槽は最低でも90cm以上を用意します。
繁殖中は水質の維持がとても大切になり、特に稚魚が産まれてからは水換えも頻繁に出来なくなるため、水量が少なすぎると直ぐに水質が悪化してしまい、繁殖が上手くいかないケースがあります。
又、ディスカスの成魚は20cm程にもなり、体高もあるので、ディスカスがストレス無く水槽を泳ぐためには水槽の大きさは必要になってきます。
ライト
ディスカスの繁殖において、ライトはとても重要となってきます。
繁殖中のディスカスは非常に神経質なため、いきなり真っ暗になったり、光が突然付いたりする事はディスカスにとってかなりのストレスになります。
ライトが突然消えて真っ暗になった時には、パニックで卵や稚魚を食べてしまう可能性があるので、繁殖中はライトを24時間点灯し続ける必要があります。
産卵筒
基本どこのアクアショップでも販売されている事が多いので、必ず水槽に配置しときます。
近くのアクアショップに販売されてない場合はネットからでも購入できます。
隔離水槽
隔離水槽を用意する理由としては、 孵化してから2週間程経つと、稚魚は成魚と同じ様にディスカスハンバーグやブラインシュリンプを食べるようになります。
その中で親離れしない稚魚がいる事があり、親離れしてない稚魚は親から離れず、ディスカスミルクを食べようと親を突ついてしまいます。
稚魚が親を突いてしまうと親の体表が傷ついてしまうので、稚魚を隔離する必要があります。
繁殖行動
ディスカスの繁殖行動はよく観察すると見抜けられます。
主に見られる行動はペアで産卵場所の掃除をしたり、寄り添って泳ぐ姿が見えたり、向かい合ってお辞儀をしたりする行動が見られます!
上記のような行動が見られたら、繁殖が始まるんだなと思って大丈夫です。
又、繁殖行動が見られた時点でペアじゃないディスカスをほかの水槽に移し、産卵筒を配置します。
産卵
ディスカスが産卵をし、受精すると2日程で卵の色が黒くなり、4日程経つと孵化が始まります!
卵がある時は更に神経質になるので、水換えや水槽のお手入れはしないようにしましょう。
受精卵でない場合はディスカスが自ら取り除くので、水槽に手を入れて取り除かないようしましょう。
孵化後の処置
孵化してから2、3日経つと、親から分泌されるディスカスミルクという特殊な液を分泌し、稚魚はそれは食べに親の体表に群がり、栄養を補給します。
ディスカスの赤ちゃんはお母さんの体表の粘膜をつついて食べるんやで。ちなみにそれをディスカスミルクと呼ぶんやで。 pic.twitter.com/CkNgAPqItc
— 伊賀のMC (@MCmasashii) October 21, 2014
この親と子の姿がとても可愛らしいので、かなり見応えがありますね!
稚魚がディスカスミルクを摂取して4日程経つと、ブラインシュリンプを食べるようになるので、1日に与える量を4.5回に分けてブラインシュリンプを与えましょう。
そして孵化から14日程経つと、稚魚の親離れが始まりますので、稚魚を別水槽に移して人工飼料やディスカスハンバーグを与えましょう。
まとめ
以上、ディスカスの繁殖について解説しました。
しっかりと観察が出来ないと、難しいと言われているディスカスの繁殖ですが、ちゃんと観察して対処してあげる事で初心者でも問題なく繁殖ができます!
とにかく気をつける事はディスカスが神経質になっているので、ディスカスを刺激しないように気を遣わなくてはいけませんね。
例えば、水槽の前で大きな音を立てない、過剰に水槽を覗かないなど、できる事はなるべくしてあげましょう。
徹底するのであれば、水槽に布や新聞紙などを覆い被して、人の気配を感じさせないようにするのも上手く繁殖させるコツです。
親と子の絆を感じる事もでき、孵化した瞬間は達成感も湧いてしまうほどディスカスの繁殖はやりがいがあります!
是非、ディスカスの繁殖に挑戦してみましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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