トゲチョウチョウオと言えば、南国のイメージが強い海水魚ですよね!
実際にリゾート地のパンフレットや広告でも使われている事が多いですね!
そんなトゲチョウチョウオを自宅でも飼いたい!という人も少なくありません。
しかし、トゲチョウチョウオの飼育は初心者でも簡単に飼育出来る海水魚という訳ではなく、普通に飼育していたらすぐに死んでしまう事もあります。
初心者だから飼育できないという事でもない為、トゲチョウチョウオの食性や生態などを知る事が出来れば飼育も可能になります。
今回は初めてトゲチョウチョウオを飼育する方の為に、飼育方法や飼育の注意点を詳しく解説していこうと思います。
トゲチョウチョウオについて
トゲチョウチョウオは比較的、水温が26度前後に安定した水域を好み、太平洋やインド洋、紅海に生息しています。
体長は最大で20cmほど成長し、これはチョウチョウオの仲間の中でも大きい部類に入ります。
色彩は白地に黒の線が入ってる模様が特徴で、尾ビレ部分は黄色くなっています。
食性
チョウチョウオの仲間にはプランクトン食性、雑食性、ポリプ食性
しかし、トゲチョウチョウオは雑食性に分類される為、比較的餌付けが容易になります。
チョウチョウオの中でもトゲチョウチョウオは飼育が簡単という事ですね!
飼育方法
水槽
20cmほど成長する為、最低でも90cm以上の水槽が必要となっていきます。
又、水質に敏感な魚でもあるので水槽のサイズが大きければ大きい程、飼育に失敗する確率が減ります。
60cm水槽でも飼育する事は出来ますが、長期飼育は難しくなってくる為、あまりオススメ出来ません。
濾過システム
トゲチョウチョウオは水質に非常に敏感の為、濾過能力が強い濾過システムを備える必要があります。
他の濾過システムと比べて価格が高い難点がありますが、水質をより維持する事が出来るオーバーフロー水槽という濾過システムをオススメします。
オーバーフロー水槽とはメインの水槽と別に濾材を入れる為の濾過槽があるシステムです。
水槽とフィルターが一体型になっているイメージですね。
オーバーフロー水槽にする事により、飼育には欠かせないバクテリアを他のフィルターと比べて多く棲みつかせる事が出来る為、水質を維持する事が出来ます。
それに加えて濾過槽に入る分の水量もある為、総水量が圧倒的に増え、水質が悪化しにくくなり、アンモニアなどの有害物質も蓄積されにくくなるメリットがあります。
水質が不安定な状態だと短命になってしまう為、水質を維持する事を心がけましょう!
水温管理
先程も解説したようにトゲチョウチョウオは水温が安定した場所を好む為、クーラーとヒーターの設置が必須になります。
基本的に25度前後をキープ出来るように設定しましょう!
クーラーとヒーターはそれぞれ温度設定が出来るので、クーラーは26度、ヒーターは24度で設定すると25度前後を保つ事が出来ます!
餌
トゲチョウチョウオは雑食性の為、チョウチョウオの仲間の中では餌付けが簡単な部類に入ります。
しかし、人工餌に食い付いてくれない事もしばしばあります。
特に水槽に入れた当初は人工餌を中々食べてくれない事も多いです。
筆者の経験から加工されていない剥きアサリを与えると良く食べてくれます!
スーパーなどで冷凍アサリが販売されているのでそれを解凍し、ちぎって与えると叩いて食べてくれます。
人工餌に食いつく事もあるので、アサリを与えつつ人工餌も混ぜて与えてあげると食べてくれるようになる確率が上がりますね!
混泳
他種混泳
トゲチョウチョウオに限らず、チョウチョウオの仲間は非常に縄張り意識が強く、自分より小さい魚や気の弱い魚を追いかけ回す傾向があります。
又、自然界では甲殻類も食べている為、小さいエビとの混泳は避けるのが無難です。
混泳させるのであれば、トゲチョウチョウオより小さい魚は先に飼育して環境に慣れさせてからトゲチョウチョウオを入れると混泳に成功させやすいです。
エビは大きくなる種類と混泳させると食べられにくくなります。
例えば、スカンクシュリンプやオトヒメエビなどの種類が挙げられますね!
エビを購入する時はなるべく大きい個体を選ぶのがコツです!
同種混泳
飼育環境によっては避けるのが無難です。
筆者の経験から水槽のサイズが120cm以上あれば縄張り争いをしない傾向があります。
その為、90cm水槽で飼育する場合は同種の混泳は避けましょう!
120cm以上で飼育する場合もライブロックを全体的に組んであげると喧嘩を防ぐ事が出来るので、複数飼育する場合はレイアウトに工夫しましょう。
サンゴとの相性
トゲチョウチョウオは稀にポリプ系、いわゆるサンゴやイソギンチャクも食べてしまう事がある為、サンゴ水槽には向いていません。
サンゴを既に飼育している方はトゲチョウチョウオの飼育は避けた方がいいですね。
病気
トゲチョウチョウオはチョウチョウオの仲間の中でも病気にかかりにくい種類です。
しかし、初心者向けとされているカクレクマノミやスズメダイの仲間などと比べると病気にかかりやすいので注意が必要です。
特に白点病にはかかりやすく、水槽に入れた当初や水質が安定してない環境だと白点病にかかりやすいです。
早期発見出来れば簡単に治す事が出来る病気なので、日々の観察がとても重要となっていきます。
白点病の治し方は別の記事で解説しているので、こちらも参考にしてみて下さい!

まとめ
以上、トゲチョウチョウオの飼育について解説しました。
チョウチョウオの中でも餌付けが比較的容易な点や病気にかかりにくい事から、チョウチョウオの入門魚でもあるので、チョウチョウオを初めて飼育したいという方にオススメの種類です!
是非、トゲチョウチョウオの飼育に挑戦してみて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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