チンアナゴと聞くと沢山の方が周知している海水魚の1つです!
水族館でも人気が高く、マスコット人形やキーホルダーなどチンアナゴに関連する物が色々と販売されていますね。
見た目からして一般的な海水魚とは違う事は誰しもが感じると思いますが、果たして飼育する上ではどうなのか?
飼育が簡単なのか難しいのか分からない方も多いと思います。
今回はそんなチンアナゴについての飼育方法や注意点などを詳しく解説していこうと思います。
チンアナゴ
チンアナゴは和名となっており、犬の狆に顔が似ている事からこの名前が付きました。
英名では『スポッテッドガーデンイール』と呼ばれ、スポッテッドは斑点、ガーデンイールとは砂から顔を出す習性が草木に似ている事が由来となっております。
チンアナゴは暖かい海域を好み、西太平洋やインド洋に生息し、日本では高知県から沖縄にかけて見る事が出来ます。
大きさ
水族館などでは頭しか出してない姿を見る事が多いので、チンアナゴ全体を中々見る事が出来ませんが、成長すると35cm程までに大きくなります。
意外と大きいですよね(笑)
小さい魚と思っている方も多いかもしれませんが、実は想像以上に大きい魚です!
生態
サンゴ礁外縁部の砂地に巣を作り生活しています。
主に流れがある程度強い場所を好み、流れに乗っかってくるプランクトンを捕食しています。
寿命
平均3年〜5年程度です。
飼育環境によってはこれより短い事もあるので、しっかり設備を整えれば自然界と同じように3〜5年程度生きてくれます。
飼育方法
水槽
チンアナゴの飼育数にもよりますが、2匹程度の飼育であれば30cm水槽から飼育が可能です。
60cm水槽では8匹程度、90cm水槽では12匹程度が目安となります。
大きい水槽を置くスペースが無い方でも飼育出来るのが良い点ですね!
濾過システム
チンアナゴは水質に非常に敏感の為、濾過能力が強い濾過システムを備える必要があります。
他の濾過システムと比べて価格が高い難点がありますが、水質をより維持する事が出来るオーバーフロー水槽という濾過システムをオススメします。
オーバーフロー水槽とはメインの水槽と別に濾材を入れる為の濾過槽があるシステムです。
水槽とフィルターが一体型になっているイメージですね。
オーバーフロー水槽にする事により、飼育には欠かせないバクテリアを他のフィルターと比べて多く棲みつかせる事が出来る為、水質を維持する事が出来ます。
それに加えて濾過槽に入る分の水量もある為、総水量が圧倒的に増え、水質が悪化しにくくなり、アンモニアなどの有害物質も蓄積されにくくなるメリットがあります。
水質が不安定な状態だと短命になってしまう為、水質を維持する事を心がけましょう!
水温
チンアナゴの適性水温は25度前後となります。
その為、クーラーとヒーターの設置は必須です。
クーラーとヒーターはそれぞれ温度設定が出来るので、クーラーは26度、ヒーターは24度で設定すると25度前後を保つ事が出来ます!
レイアウト
チンアナゴの飼育ではレイアウトがとても重要となっていきます。
水族館で見た方は分かると思いますが、顔だけニョキッと出していますね。
先ほど解説したチンアナゴの大きさは35cm程度なので、体のほとんどが砂の中に入っている状態です。
その為、目の細かいパウダー状のサンゴ砂を厚く敷いてあげる必要があります。
目安としては20cmほど厚く敷いてあげるのがオススメです。
ライブロックは極力少なめ、もしくは無くても問題ありません。
ライブロックを置く場合は極力シンプルなレイアウトで、砂地部分を多めにしてあげましょう。
餌
チンアナゴの飼育で一番困難となるのが餌問題です。
この餌問題さえクリア出来れば初心者でも長く飼育する事が可能です。
自然界ではプランクトンを食べている為、それに似ている餌を与える必要があります。
筆者の経験から『ブラインシュリンプ』や『ホワイトシュリンプ』がオススメです!
初餌付け完了
餌はホワイトシュリンプをスポイトで1ブロックあげましたやっぱエビは喜んで食べてくれるから基本間違いないね(・∀・)
キョーリンさんいつもお世話になってます#我が家の水族館 pic.twitter.com/iIIa2jWX2d— ノフ口しら@スマブラ修行中 (@pawachlorella) April 25, 2018
生餌のため食べ残しが多いと水質悪化に繋がるので、なるべくチンアナゴの目の前に餌が流れるように与えてあげましょう。
チンアナゴが飼育に慣れていない内は特に苦労するポイントで、餌を与えようと水槽に近づくと砂に潜ってしまい餌を与えても食べてくれません。
水槽に近寄る時も慎重に近づいて餌を与えるといいですね!
餌を与える頻度としては1日に2回、食べきれる量を与えてあげます。
混泳
チンアナゴはとても臆病な魚の為、他の種との混泳は出来ません。
同種との混泳であれば先ほど解説した飼育数を目安にすれば問題ありませんが、水槽の大きさに対して多く飼ってしまうと縄張り争いをしてしまうので注意しましょう。
チンアナゴの種類
ペットショップやネット販売でよく流通されているチンアナゴは3種類ほどです。
今回はその3種類をご紹介します!
チンアナゴ
一番ポピュラーなチンアナゴです!
白地に小さい黒い点々と大きな黒い斑点が特徴的です。
ニシキアナゴ
オレンジの体に白い線があるのが特徴です!
チンアナゴと比べると少し色合いが派手な種類で、大きさは最大で70cmほど大きくなります。
ショップによってはオレンジバーガーデンイールという名前で販売されている事もありますが、これは英名なので同じ種類と思っていただいて大丈夫です。
ホワイトスポッテッドガーデンイール
チンアナゴと一見似ていますが、頭部にシルバーの斑点があるのが特徴的で、チンアナゴと比べると少し光ったような白地をしています。
又、先ほど紹介した2種に比べると口が大きい特徴があります。
まとめ
以上、チンアナゴの飼育方法や注意点について解説しました。
愛嬌のあるチンアナゴを自宅でも飼育してみたい!という方は多いと思います。
飼育の難易度は他の海水魚と比べると少し高めですが、餌さえ克服出来れば初心者でも飼育する事が出来ます!
他の種との混泳は出来ない為、1つの水槽でチンアナゴだけを長く飼育出来る方のみオススメです!
この記事を参考にして是非、チンアナゴの飼育に挑戦してみて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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