ハナビラクマノミはクマノミの仲間で、クマノミと聞くと映画で更に有名になった『ファインディング・ニモ』の主役であるカクレクマノミが浮かびますよね!
クマノミと言えば鮮やかなオレンジ色がイメージされますが、ハナビラクマノミはピンク色の体色をしている綺麗なクマノミです。
カクレクマノミは飼育が簡単な為、初心者でも問題無く飼育出来ますが、果たしてハナビラクマノミは初心者の方でも飼育は可能なのか?
今回はそんなハナビラクマノミの飼育方法や注意点などについて詳しく解説します!
ハナビラクマノミ
ハナビラクマノミはスズキ目・スズキ亜目・スズメダイ科・クマノミ亜科・クマノミ属に属している海水魚で、自然界ではイソギンチャクと共生をして生活しています。
共生とは違う種類同士の生き物が、互いを助け合いながら生活する事を言います。
イソギンチャクには触手に毒があり、ほとんどの生き物がイソギンチャクに触れる事すら出来ません。
しかし、クマノミにはイソギンチャクの毒に耐性がある為、イソギンチャクの触手に触れても全く問題ありません。
その為、クマノミはイソギンチャクの中に入る事で外敵から身を守り、イソギンチャクはクマノミの食べ残しやフンを栄養として過ごしています!
飼育下でもイソギンチャクを水槽に入れる事で、自然界の姿を見る事が出来ますね!
大きさ
ハナビラクマノミは最大で10cm程度まで成長します。
クマノミのなかでもやや大きくなる部類ですね!
価格
ハナビラクマノミ一匹辺りの価格は1500円〜2000円で販売されています。
又、ハナビラクマノミはワイルド個体とブリード個体に分かれており、簡単に説明するとワイルド個体は自然界から採取してきた個体で、ブリード個体は人の手で育てられた個体となります。
この個体の違いはイソギンチャクと共生してくれる確率が大きく変わり、ワイルド個体の方がイソギンチャクと共生する確率が高い傾向があります。
因みに、ワイルド個体の方が価格が高く、先ほど紹介した価格の倍近く値上がりします。
もし、イソギンチャクとの共生を考えているのであればワイルド個体が間違いなくオススメです!!
飼育方法
水槽
ハナビラクマノミは10cm程度まで大きくなるので、水槽の大きさは最低でも45cm以上は必要になります。
30cm水槽でも飼育は可能ですが、水質変化や水温変化などの環境が水量の少なさから変動しやすいです。
以上の理由から、可能であれば45cm以上の水槽がオススメになります。
濾過システム
ハナビラクマノミは多少の水質変化であれば耐性がある為、初めて飼育する方でも失敗しにくい傾向があります。
しかし、より良い濾過システムで飼育する事で病気に掛かるリスクや水質悪化などを防ぐ事ができる為、しっかりとした濾過システムで飼育した方が良いですね!
そこでオススメするのがオーバフローシステムという濾過システムです。
オーバフローシステムは他の濾過システムと比べて価格が高い難点がありますが、水質をより維持する事が出来るオーバーフロー水槽という濾過システムをオススメします。
オーバーフロー水槽とはメインの水槽と別に濾材を入れる為の濾過槽があるシステムです。
水槽とフィルターが一体型になっているイメージですね。
オーバーフロー水槽にする事により、飼育には欠かせないバクテリアを他のフィルターと比べて多く棲みつかせる事が出来る為、水質を維持する事が出来ます。
それに加えて濾過槽に入る分の水量もある為、総水量が圧倒的に増え、水質が悪化しにくくなり、アンモニアなどの有害物質も蓄積されにくくなるメリットがあります。
水温
ハナビラクマノミの適正水温は25度前後になります。
一般的な海水魚飼育でも25度前後を保つ為、混泳する際にもこの水温を保つのがベストになります。
その為、ヒーターとクーラーの設置が必須になります。
クーラーとヒーターはそれぞれ温度設定が出来るので、クーラーは26度、ヒーターは24度で設定すると25度前後を保つ事が出来ます!
餌
ハナビラクマノミは人工餌に懐きやすい為、餌付けで苦労する事はありません。
動物食性の人工餌を好む為、そちらを与えてあげれば問題ありません。
混泳
他種混泳
性格は非常に大人しい性格をしているので、様々な種と混泳させる事が出来ます。
性格が大人しい事から、逆に性格が強い種類の魚と混泳してしまうと、イジメられてしまう可能性が少なからずあります。
これに関しては、混泳させてみないと分からない部分がありますがイソギンチャクを導入していれば、ある程度の種類の魚と混泳が可能です!
同種混泳
ハナビラクマノミはクマノミの中でもトップクラスに性格が大人しい種類です。
その為、性格が大人しい種類のクマノミを選ぶ必要があります。
ハナビラクマノミと混泳が可能なクマノミはセジロクマノミやカクレクマノミがオススメです。
それ以外のクマノミは不可能ではありませんが、性格が強めなのでオススメは出来ません。
相性の良いイソギンチャク
イソギンチャクと共生させる上で、イソギンチャクの種類を選ばないと共生しなかったり、共生してくれる確率が下がるなどの問題があります。
その為、しっかりとハナビラクマノミと相性の良いイソギンチャクを選んであげましょう!
ハナビラクマノミと相性の良いイソギンチャクは
・シライトイソギンチャク
・ハタゴイソギンチャク
・センジュイソギンチャク
主にこの3種類が共生しやすいイソギンチャクになります。
レイアウト
ハナビラクマノミは性格が大人しい事から、少し臆病な魚でもあります。
その為、シンプルすぎるレイアウトだとストレスを感じやすく、あまり良い環境ではありません。
レイアウトはライブロックを使用し、ハナビラクマノミが身を隠せるように意識してライブロックを組んであげましょう!
まとめ
以上、ハナビラクマノミの飼育方法や注意点などについて解説しました。
ハナビラクマノミは初心者の方でも簡単に飼育する事が出来る為、どの方にもオススメしたい海水魚です!
又、自然界を生き残る為の"共生"を水槽内で見れるという事はとても素敵なシーンなので、是非イソギンチャクを導入してみて下さい!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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