今回はハオコゼについて解説していきたいと思います!
ハオコゼはやや地味な存在ではありますが、丈夫で飼育が簡単な種です。
ちょっと変わったお魚を飼育したい!という方や、人とは違う種を飼育したい!という方にもオススメです。
読んでいくと飼育したくなる種なので是非最後まで読んでいって下さいね!
ハオコゼとは
ハオコゼ pic.twitter.com/VyqZpWBMK9
— バナンさん (@banan_0728) May 9, 2020
ハオコゼはスズキ目カサゴ亜種ハオコゼ科に属する海水魚です。
スズキ目は魚類はもちろんのこと、陸上生物を含めた脊椎動物の中で最大の目です。
生息地としては北は青森県、南は九州までと日本の幅広い範囲に分布しています。
ただ食用としてほとんど出回らない事から、一般的な認知度は低いと言えます。
名前の由来
ハオコゼは体色が紅葉に似ている事から「葉オコゼ」と呼ばれる様になったとされています。
また、陸上に打ち上がった際に背ビレが立ち上がる姿が歯をイメージさせる事から「歯オコゼ」という由来もあるようでね!
個人的には背ビレが「歯」に見えるのはちょっと強引かなと思うので「葉オコゼ」を本命の由来にしたいと思います!笑
英名ではredfin velvetfishと言います。
redfinは「赤いヒレ」、velvetfishは「オコゼ」という意味なので、英名でも体色が名前の由来になっているようですね。
大きさ
ハオコゼは成魚になると10〜12cm程まで成長します。
体色も特徴的ですが、体型も特徴があります。
体の大きさに対して、頭部がとても大きいのです。
少し前に流行った「顔デカイからや!」のセリフがピッタリですね。笑
冗談はさておき、販売されているハオコゼは5cm前後の事が多いので十分成長過程を観察する事が出来ます。
小さい頃は可愛く、大きくなると渋くてカッコよくなるのがハオコゼの魅力でもありますね!
寿命
ハオコゼの寿命についてはあまりデータが無いようです。
著者自身が飼育した際は3年程生きたので、購入前の期間も考えると少なくとも4年弱は生きると考えられます。
ハオコゼ飼育にチャレンジした方は是非飼育期間を教えてください!
性格
ハオコゼの性格は非常に大人しいと言えます。
その為、他魚を追いかけ回したり縄張り争いをしたりという事はほとんどありません。
逆に悪くいうといつもボケーっとしている事が多く、動きのある魚を飼育したいという方にはちょっと物足りないかもしれません。
もちろん性格にも個体差が少なからずあるので、「ハオコゼにしてはよく動く」なんて個体に当たる可能性もあります。
購入
ハオコゼはネット通販でも、アクアショップでも購入する事ができます。
ただし観賞魚のド定番という種ではないので、小さなアクアショップやホームセンターなどでは販売されていない店舗も多いです。
事前に電話で確認してから買いに行くか、ネットでの購入が良いでしょう。
販売価格は900〜1200円くらいが一般的です。
体色に個体差があるので、こだわりの強い方は現物を見てから購入しましょう。
毒
ハオコゼを取り扱う際に気をつけなければならないのが背ビレです。
背ビレに毒を蓄えている為、刺されると激しい痛みと共に患部が腫れて熱をもちます。
刺された当日はなかなか寝付けないレベルの痛みです。
人によっては痺れや発熱などを起こす方もいるようです。
刺されない様に水合わせ時やメンテナンス時は細心の注意を払いましょう。
レイアウト変更でライブロックをいじっている時なんかが特に危ないです。
万が一刺されてしまった場合には、指でつまんで患部から少しでも毒が抜ける様に押し出して下さい。
その後患部を熱めのお湯につける様にして下さい。
ハオコゼの毒は「たんぱく毒」の為、温度が上がると不活性になるので効果的です。
ハオコゼを飼育してみよう!
ハオコゼの基本情報がわかったら飼育方法について学んでいきましょう!
飼育アイテムを揃えよう!
・水槽
・ろ過装置
・ヒーター
・クーラー
・エアー用品
・底砂
・エサ
上記のアイテムは他の海水魚の飼育でも使用する基本アイテムです。
基本的なアイテムがあれば問題なく飼育する事が出来るのでチャレンジしやすい種と言えますね。
海水水槽の詳しい立ち上げ方についてはこちらをご覧下さい。

水槽サイズ
ハオコゼを飼育する場合には30cm以上の水槽を準備しましょう。
性格のコーナーでもお話しした通り、ハオコゼはジッとしている事の多い大人しい魚なので比較的小さい水槽でも飼育が可能です。
ただし小さい水槽は水量が少なく、管理が難しいので30cm水槽での飼育は中級者向けと言えるでしょう。
ハオコゼ自体は丈夫な種なので、水槽サイズを大きくすれば初心者の方でも飼育が可能です。
小さい水槽での飼育に関してはこちらのページを参考にして下さい。

他の種と混泳させる場合には大きな水槽を準備しましょう。
水温
ハオコゼの飼育は25度前後が最適水温でしょう。
分布からも分かるように水温に対してはかなり適性があるので、20〜28度の範囲内であれば飼育は可能です。
混泳させる種が水温にうるさい様なら、その種の水温に合わせてもハオコゼは問題ないでしょう。
そんな適性のあるハオコゼですが急激な変化には弱いのでヒーターやクーラーを必ず準備して一定水温をキープしましょう!
混泳
ハオコゼはエビカニなどの甲殻類を好む動物食です。
ですが場合によっては魚を食べる事もあるため、口に入ってしまうサイズの魚との混泳は避けるのが無難でしょう。
その為、単独飼育もしくは同種のみでの飼育がオススメです。
小さめの水槽で飼育できる利点を活かして、サブ水槽の様なイメージで専用の水槽を立ち上げるのがいいでしょう。
エサ
ハオコゼは甲殻類を好むのでクリルに慣らす事が使い勝手もコスパ的にも良いでしょう。

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導入したてで食いが悪い場合やクリルを食べない場合にはヤマトヌマエビやスジエビなどの活きエサを与えるとだいたい食べてくれます。
ずっと活きエサを与え続けるとコストも手間もかかるので、タイミングをみてクリルに切り替える様にしましょう。
切り替える際は2〜3日エサを抜いて、ハオコゼを空腹状態にしてから行うと成功率が上がります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はハオコゼについて解説してみました。
やや地味ですが特徴のある種なのでちょっと変わった魚を飼育したいという方はオススメです。
小型の水槽が余っている方も是非チャレンジしてみて下さい!
最後までご愛読いただきありがとうございました。
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