コケギンポは可愛い顔と頭についたトサカから隠れた人気がある海水魚の1つです!
ショップではあまり流通されていない事やコケギンポ自体の認知度がまだ高くない為、飼育している方は少ない印象があります。
しかしコケギンポを知っている方は一度は飼育してみたいと思うのではないでしょうか?
今回はそんなコケギンポの飼育方法や注意点を解説していこうと思います。
コケギンポとは
コケギンポはスズキ目・ギンポ亜目・コケギンポ科・コケギンポ属に属している海水魚です。
日本の広い範囲で生息しており、岩にある小さい穴に身を隠して生活しています。
コケギンポさん。 pic.twitter.com/g57nxb9lnG
— keigo (@kego_dive) July 8, 2020
ギンポの仲間といえばライブロックに付着したコケを食べたりなど、水槽内を綺麗にする為にギンポの仲間を水槽に入れる事がありますが、コケギンポはそういったコケを食べるギンポとは種類が違うので注意が必要です。
実際の食性は主に小さい甲殻類や魚の稚魚を食べる習性があり、一般的なギンポと違い肉食系のギンポとなっています。
コケギンポは他の魚と比べると種類数が少なく、1属8種類程しか存在しません。
中でも日本で見られるコケギンポはトウシマコケギンポ、アライソコケギンポ、イワアナコケギンポ、シズミイソコケギンポ、コケギンポなどの種類が生息しています。
基本的にどのコケギンポも10cm程しか成長せず、小型の種類がほとんどです。
小型水槽でも飼育できるメリットがありますね!
コケギンポの入手方法
コケギンポの入手方法はペットショップ又はネットで購入するか、磯で採取するのかの方法があります。
ペットショップやネット販売
コケギンポは中々流通されていない種類の為、ショップやネット販売で目にするのは難しいとも言えます。
価格は時価となるため詳しい価格帯は出ていません。
採取
コケギンポを飼育するのであれば採取するのが手っ取り早い方法になります。
タイドプールや比較的浅い場所にいるので、海に素潜りする能力などは関係ありません!
水深1m満たない場所でも普通に見る事ができ、岩に空いた小さいくぼみに顔を出しているので、割と簡単に見つける事が出来ますね!
そこから網で捕まえようとすると、穴の中に入ってしまい採取するのは難しくなってしまう為、細い針金や棒状の物を使って、穴をほじるようにすると体全体が出てきます。
そのタイミングを見計らって網ですくうと簡単に採取する事が可能です!
磯での採取方法については別の記事で解説しているので、そちらも是非読んでみて下さい!

飼育方法
水槽
単独飼育であれば30cm水槽でも飼育が出来ますが、小型水槽は水質変化や水温変化の変動が激しくなってしまう為、45cm以上の水槽で飼育するのがオススメです。
濾過システム
コケギンポは水質に敏感というわけではありませんが、濾過能力が強い濾過システムを使うに越したことはありません。
そこでオススメするのがオーバーフローシステムです。
他の濾過システムと比べて価格が高い難点がありますが、水質をより維持する事が出来るオーバーフロー水槽という濾過システムをオススメします。
オーバーフロー水槽とはメインの水槽と別に濾材を入れる為の濾過槽があるシステムです。
水槽とフィルターが一体型になっているイメージですね。
オーバーフロー水槽にする事により、飼育には欠かせないバクテリアを他のフィルターと比べて多く棲みつかせる事が出来る為、水質を維持する事が出来ます。
それに加えて濾過槽に入る分の水量もある為、総水量が圧倒的に増え、水質が悪化しにくくなり、アンモニアなどの有害物質も蓄積されにくくなるメリットがあります。
水質が不安定な状態だと短命になってしまう為、水質を維持する事を心がけましょう!
温度管理
日本でも生息している事から四季にも対応できる海水魚です。
その為、ある程度の高水温や低水温に耐性があるコケギンポですが、水温が一定に保てる事に越した事はないので、なるべく水温変化を起こさないにしましょう!
一般的な海水魚飼育では25度前後を保つ為、混泳する際にもこの水温を保つのがベストになります。
その為、ヒーターとクーラーの設置が必須になります。
クーラーとヒーターはそれぞれ温度設定が出来るので、クーラーは26度、ヒーターは24度で設定すると25度前後を保つ事が出来ます!
餌
採取で取ってきたコケギンポも含めて、人工餌にとてもなつきやすい為、餌付けで困ることはありません。
人工餌にも動物性の人工餌と植物性の人口餌が販売されていますが、動物性の人口餌の方が食い付きが良いです。
ペットショップやネットでは数多くの人工餌が販売されていますが、中でもメガバイトレッドが食い付きが良くオススメです!
混泳
コケギンポは肉食の魚ではありますが、獰猛な性格はしていない為、他の魚を攻撃する事はありません。
しかし、コケギンポの口に入るような魚やエビはコケギンポの餌になってしまう可能性があるので注意が必要です。
コケギンポと同じ大きさやそれ以上であれば、捕食はされないので問題ありません。
反対にカサゴ類などの小魚を捕食する魚と混泳してしまうと、食べられてしまうので注意しましょう!
レイアウト
基本的に通常の海水魚を飼育するようにライブロックを組んで問題ありません。
ライブロックを組む時に意識して欲しいのが、コケギンポの巣となるような小さい穴やくぼみを作ってあげる事でストレス無く飼育する事が出来ます。
もし、それが難しいようであればライブロックに穴を空けてあげるのも一つの手です。
ドライバーやハンマーを使って優しく叩いてあげると、くぼみを作る事が出来ますが、強くやってしまうとライブロックが割れてしまうので注意が必要です!
まとめ
以上、コケギンポの飼育について解説しました。
あまり流通されていない海水魚ですが、とても可愛らしく癒されること間違いなしです!!
飼育も簡単なので初心者でも安心して飼育する事ができるのも良い点ですね!
是非、コケギンポの飼育に挑戦してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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