見た目と小さなサイズ感が可愛いミドリフグをご存知ですか?
あまりの可愛さにこれから飼育してみようと思っている方もいるのではないでしょうか?
今回はミドリフグについて解説していきたいと思います!
ミドリフグとは
フグ科のディコトミクテレ属に属するフグです。
名前について
ミドリフグは漢字で書くと「緑河豚」と書きます。
英名ではgreen spotted pufferと呼ばれています。
英名の由来はミドリフグの見た目からきている事がすぐにわかりますね!
同じ豚を使った漢字表記ですが、生物的には全然近くない存在ですね!笑
大きさ
自然界では最大で17cm近くまで成長します。
ですが飼育下では10cmを超えない事がほとんどです。
大きくなりすぎない事も、人気の理由ですね!
成長していくと尾びれに水玉模様が浮き出てきます。
この水玉模様が幼魚と成魚を見分けるポイントになっています。
水玉模様が出たらその後は成魚として認識しましょう!
寿命
ミドリフグの寿命は約5年といわれています。
飼育環境によって、かなり左右されます。
良い環境を維持して長生きさせてあげましょう!
性格
ミドリフグは可愛い見た目とは裏腹に、気性が荒い事で有名です。
特に成長するとより気性が荒くなる傾向があり、他種や同種を追いかけ回し鋭い歯を使ってヒレや肌をボロボロにしてしまう事があります。
混泳については後ほど詳しく説明しますが、混泳にはあまり向かないお魚です。
購入
ミドリフグは1匹あたり500円前後で販売されています。
ペットショップと通販どちらでも販売されていますが汽水魚の為、流通量がやや少なめです。
自然界では海と川が入り混じる河口部が汽水域に当たります。
ただ少なめと言っても他の魚と比べてなので、購入に困るほどではありません。
健康な個体を選ぶという事を考えると、著者はペットショップでの購入をオススメします。
黒点や黄色の体色がはっきりしていてる個体を選ぶ様にしましょう!
反対に体が黒ずんでいる個体は避ける様にしましょう。
ミドリフグを飼育してみよう!
それでは飼育について解説していきましょう!
水槽アイテム
水槽アイテムについては海水水槽の基本セットがあれば問題ありません。
まだ水槽セットをお持ちでない方は、こちらの記事を参考にしてアイテムを揃えましょう!

水槽サイズ
ミドリフグを飼育する場合は45cm以上の水槽を準備しましょう。
ゆっくり成長していく魚なので、購入時は1〜2cmの幼魚である場合がほとんどです。
しかし成長すると10cm近くまで大きくりますし、水を汚しやすいエサを好みます。
その為、あまり小さい水槽で飼育すると狭さによるストレスや水質悪化を招いてしまうので気をつけましょう!
複数匹飼う場合には60cm以上の水槽を準備して下さいね!
塩分濃度
ミドリフグは汽水魚の為、塩分濃度のコントロールが非常に大切になります。
淡水では長期間の飼育が難しく、かといっていきなり海水に投入してしまうとすぐに弱ってしまう場合がほとんどです。
塩分濃度については、おそらくミドリフグを飼育していて1番気を使い、手間だと感じるところでしょう。
塩分濃度はミドリフグの成長度合いによって変わってきます。
幼魚の場合は海水と淡水の割合が1:3になる様にしましょう。
(海水用の塩を基準量の1/4)
成魚になったら1:1もしくは海水のみで大丈夫です。
(塩の量を基準量の1/2もしくは基準量)
水玉模様が出始めたら少しずつ塩分濃度を上げていきましょう。
上げる際は、1日あたりの比重変化量を最大でも0.001にして下さい!
一気に上げてしまうとミドリフグがストレスを感じてしまい、体調を崩してしまう場合があります。
水温
ミドリフグの飼育で最適温は24〜26度です。
最適温でなくても22〜28度の間であれば大きな問題を起こさず飼育ができるでしょう。
水槽飼育で楽しまれている熱帯魚は比較的水温上昇には強い個体が多いですが、ミドリフグは汽水魚の為、急激な水温上昇に弱い傾向があります。
ですので夏場の水温上昇には気をつけましょう。
クーラーとヒーター、水温計は必ず準備して飼育して下さいね!
エサ
販売されているエサの中で1番食いつきが良いのは冷凍赤虫です。
人工飼料は食いつきが悪いですが、小さいうちから与えていると食べるようになる場合もあります。
ある程度ミドリフグが成長してからの人工飼料への餌付けは難しいと覚えておきましょう!
エサの量は1〜2分ぐらいで食べきれる量が適量です。
冷凍赤虫は生エサの為、残ってしまうと水質悪化を招きやすいので気をつけましょう。
混泳
水槽きれいになったよ〜☆*(^o^)/*
2匹の歯が伸びて出っ歯になったきた〜∑(゚Д゚)
遂に歯切りに挑戦かなϵ( 'Θ' )϶#ミドリフグ#アクアリウム pic.twitter.com/qm2xJ5DLk4
— ちんたこ絵工房 (@chintako_1221) April 10, 2015
性格のコーナーでも説明しましたが、ミドリフグは荒い気性の持ち主です。
その為、混泳に向いていないというのが正直なところです。
特に成魚になってからは縄張り意識も強くなり、喧嘩が絶えないでしょう。
幼魚の時であればなんとか混泳が可能な性格ですがその時期は汽水を好むので、塩分濃度的に他種は厳しいです。
強いて言うなら幼魚の時にミドリフグ同士で混泳が出来るという程度でしょう。
単体でも可愛い姿で癒してくてくれるので見応えは充分ですよ!
歯切り
ミドリフグを飼育する際に気にかける事に「歯切り」があります。
ミドリフグのぷく太郎とハチノジフグのはっちゃん。
ぷく太郎は10月頭に歯切りをしました。体が大きいと歯も大きい。なかなか切れずに大変でした~。 たいぶ元気になりました(*´ω`*)♪#ミドリフグ #ハチノジフグ pic.twitter.com/8Y1BqAp5AT
— タカハシ表具店 (@Takahashi_Ishop) October 30, 2016
ミドリフグは甲殻類を好むので硬いものが噛めるように歯が伸びてきます。
歯が必要以上に伸びてしまうとエサを食べにくくなってしうので、防ぐために歯切りを行いましょう。
タイミングとしてはエサの食べこぼしが目につくようになったら行うと良いでしょう。
ペースとしてはおおよそ半年に1回くらい行う事になると思います。
歯切りを行う際は水で手を冷やしてから、ミドリフグを捕まえましょう。
その後、ニッパーを使って歯切りして下さい。
人間の体温でも魚は火傷してしまうので、なるべく素早く行うようにしましょう!
歯切りが苦手な方や頻度を減らしたい方は珊瑚を入れる、殻ありのシジミをエサで与えるなど定期的に硬いものを噛ませるように仕向けるといいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
可愛い見た目とサイズに惹かれる方が多いミドリフグですが、意外と飼育に手間がかかります。
ただその手間があっても、エサを欲しがって近付いてくる姿を見ればあっという間に苦労が吹き飛ぶでしょう!
ぜひミドリフグの飼育にチャレンジしてみて下さいね。
最後までご愛読いただきありがとうございました。
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