海水飼育をしていて厄介となるのが、ガラス面に付着するコケですね。
そんな厄介なコケを除去する方法の1つとして、コケを食べてくれる生体を入れる方法があります。
しかし、定期的なメンテナンスは必要なのでメンテナンスをしなくていいという訳ではありませんので誤解しないで下さいね(笑)
では、コケを食べてくれるシッタカ貝について解説していきたいと思います。
シッタカ貝とは
シッタカ貝はアクアリウムをやってない人でも割と知られている貝の仲間です。
美味しいという評判から食でも楽しめるというので認知度は高いですね!
実はシッタカ貝という呼び名は関東で呼ばれている名前です。
三角形の形をしており、お尻が高い事から『尻高』→『シッタカ』と呼ばれるようになりました。
正式の名前はバテイラという名前ですが、他の地域では『ツブ』『サンカクミナ』『ツベタカ』と様々な呼び名があります。
日本海であれば意外とどこでも見る事ができ、磯遊びでも見かけられます。
しかし、磯で見たからといって採ってしまうのは漁業権の関係で違法になってしまうので注意して下さいね!
食文化でも有名ですが、アクアリウムにおいても同等に有名な生き物です。
主にガラス面に付着した苔や、ライブロックに付着した苔などを食べてくれるので水槽内ではとても万能とも言えますね!
大きさは最大で5cm程までに成長します。
貝の中では小型の部類に入りますね。
シッタカ貝 死んでしまう原因
気付いたらシッタカ貝が死んでる事は多々あります。
水槽内にいる生き物が死んでしまうと、水質が悪いのかな?水温がおかしいのかな?と悩みますが、シッタカ貝の主な死因は餓死になります。
シッタカ貝の食性は苔ですよね?
という事は水槽内に苔が生えなければシッタカ貝達は食事する事が出来なくなり、そのまま飢えてしまいます。
これはいい事なのか悪い事なのかという話になってしまうのですが、水槽の大きさに対してシッタカ貝の数が多すぎるとバランスが悪くなってしまいます。
当然、沢山入れれば水槽を綺麗に維持ができますが、無駄に飼育するのは生き物に申し訳ないですよね。
という事で、水槽の大きさに適したシッタカ貝の数をまとめてみました!
45cm水槽→5匹前後
60cm水槽→5匹〜8匹
90cm水槽→8匹〜10匹
120cm水槽→10匹〜15匹
あくまでも目安にして頂ければと思いますが、この範囲で飼育すれば餓死してしまう確率は減ります。
シッタカ貝が死んでしまうもう一つの死因としては、貝を捕食する生き物を混泳させてしまうと、シッタカ貝が食べられてしまう可能性があります。
フグの仲間やヤドカリなどはシッタカ貝を捕食してしまうので、シッタカ貝を生かしたいのであれば、混泳は避けるのが無難ですね!
餓死と同等にある死因でよくあるのが、ひっくり返ってしまってそのまま死んでしまうケースがあります。
カメのようにひっくり返ってしまっても自力で戻れれば良いですが、シッタカ貝にはそのような力がないので、戻れなかった場合はそのまま死んでしまいます。
もし、ひっくり返ってるのを見つけたらガラス面につけてあげるか、ライブロックの上に戻してあげましょう!
サンゴを飼育してる方は注意を!
シッタカ貝がライブロックの上を移動している時にサンゴにぶつかってしまうと、サンゴがライブロックから落ちる可能性があります。
対処法としてはリーフボンドなどでサンゴを固定するか、サンゴが落ちないような場所に配置すれば、シッタカ貝に落とされるような事は無くなります!
水温
シッタカ貝ってどのくらいの水温で生きられるのか。
貝のイメージは割と水温変化や水質変化に強いイメージがありますが実際はそんな事なく、意外と敏感です。
シッタカ貝は冬の海でも簡単に見る事ができるほど、低水温には強い生き物で、15度前後の低水温でも飼育はできます。
しかし、高水温には弱く、30度を超えてくると死んでしまう可能性があります。
そもそも30度を超えた時点で他の海水魚も死んでしまうので、そうなる事は無いと思いますが、、笑
シッタカ貝含め、他の海水魚も高水温には基本弱いので、クーラーの設置は必須ですね!
室温を25度前後で保てるのであればクーラーやヒーターの設置は必要ありませんが、電気代が結構掛かってしまうのでオススメはしません。
まとめ
以上、シッタカ貝について解説しました!
海水魚の飼育でシッタカ貝は欠かせない存在です。
苔の発生は水槽をやる上でどうしても出てしまうものなので、しっかりと対処をしなくてはなりません。
シッタカ貝を投入することも苔の汚れを落とす1つの方法ですし、他にも色々な方法で苔の発生を防ぐ事ができます。
例えば、ライトの照明を時間を短くしたり、光量を落としたりと、照明時間や光量を弱くするだけでも苔の発生はかなり軽減されます。
色々な工夫をする事によって、いつ見ても綺麗な水槽にする事ができるのでメンテナンスも含め、苔の予防をしっかりと管理しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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