水槽をやっていると必ずと言っていいほど悩まされる問題がコケだと思います。
立ち上げ当初は綺麗だった水槽も時間の経過と共に汚れていき、掃除するのが大変になってしまい中にはそれが原因で水槽を辞めてしまった方もいると思います。。
今回はそんな水槽の厄介者のコケを発生させずらくする3つのポイントをご紹介したいと思います。
コケ発生3つのポイント
水槽内にコケが発生してしまう主な要因として
①生体数 ②照明 ③餌
以上の3つが挙げられます。
各要因ごとにポイントを解説するのでご参照下さい。
生体数
まずは生体数ですが、水槽には各サイズに応じた生体の適正数というものがある程度決まっており、この適切数を超えてしまうと水槽が汚れやすくなってしまいます。
あくまで目安ですが、一般的な60cmの水槽ならネオンテトラ20匹ほどが理想です。
少ないんじゃないか?と思われた方もいると思いますが、この少なめで飼育するというのがミソで、それだけでコケの発生を抑えることが出来ます。
なぜなら水槽に対する生体数が多いと、それだけ飼育する水に対して魚達のおしっこや糞などの排泄物の割合が増えるため、どうしても水が汚れやすくなってしまいます。
この汚れた水と綺麗な濾過された水とでは、どちらがコケが生えやすい環境かは言うまでも無いですよね。
せっかく熱帯魚を飼育するなら、なるべく匹数を多く飼育したいという気持ちから水槽内が過密になってしまいがちですが、コケが発生しずらい水槽を目指すのならば少なめで飼育するというのを覚えておきましょう。
照明
照明ですが、まず大事なポイントとして覚えて欲しいのがコケは光合成を行なって増えていくということです。
照明と一概に言っても大きく分けて、点灯時間、照明の強さ、設置場所の3つの要因が挙げられますので、それぞれ解説していきます。
点灯時間
まず点灯時間ですが、かならず8時間以内に設定しましょう。
この時間より長く点灯すると水槽が汚れやすくなってしまいます。
コケは光合成を行なって成長するので点灯時間が長いとそれだけ長く光合成を行うことが出来るのでコケが増えてしまうということです。
水槽を置いていれば出来るだけ長く見ていたいなどの理由で長く点灯してしまいがちですが、短めに設定することでコケの発生を抑えられます。
欲を言うのなら照明をタイマーと連動させて管理すれば、照明を消し忘れることによる長時間の点灯を防ぐことが出来るのでオススメです。
照明の強さ
コケは光合成を行って増えるので、光の強さはコケにとって重要な要素です。
光が強ければそれだけ多く光合成を行えるのでコケが増えていくスピードも速くなります。
かといって照明を無くせば良いのかというとそういう訳でもなく、水槽に水草などが入っていれば照明がないとすぐに枯れてしまいますし、照明がない水槽はなんだか寂しいですよね。
照明には照度と呼ばれる明るさのバロメーターのようなものがあります。
少しややこしいのでここでは割愛しますが、各メーカーから出ているサイズ毎のLEDライトを使用するのが無難です。
例えば30cm水槽に60cm用の照明を使用すれば、本来の想定よりも2倍の照度になってしまうためコケが成長するスピードもおおよそ2倍以上になります。
水草の光合成を促進させるライトや現在ではあまり使われていませんが、高照度のメタルハライドランプなどは通常の照明よりも明るいものが多く、専用の設備を整えないとコケが生えやすくなってしまうので、一般的な熱帯魚飼育を楽しみたい場合はなるべく選ばないようにしましょう。
設置場所
水槽の設置場所ですが、なるべく直射日光が差し込まない場所に置きましょう。
直射日光は水槽の照明の比にならないくらいの照度があるので、もし水槽が間接的にでも直射日光が当たる場所にあるようであれば設置場所を変更するのが無難です。
水槽は重量があるので気軽に移動したりするのは難しいと思いますが、例えば直射日光が当たってしまう箇所があればその部分にスクリーンシートを貼るなどして、水槽内に光が差し込まないように対策するだけでもコケの発生を抑えることが出来ます。
餌
餌に関してですが、生体に与える際は食べ残しがないように与える事と、与え過ぎないようにするのがポイントです。
熱帯魚の餌にはコケの栄養となるリンという成分が多く含まれているので、食べ残しがあるとコケの発生に繋がります。
餌の量ですが、ついついお腹いっぱいあげてしまっていないでしょうか。
餌の量が増えるとそれだけ生体のおしっこや糞などの排泄物が増えるので、水槽が汚れてしまいコケが生えてしまいます。
餌は生体のお腹がパンパンになるほどに与えずに、人間と同じで腹八分目くらいを心掛けましょう。
コケ対策
ここまで水槽にコケが生えてしまう主な要因を解説しましたが、どれもコケの発生を未然に防ぐ方法です。
既に生えてしまった場合は掃除するのが1番ですが、生体か薬を使う方法もあるので軽く解説します。
生体を投入する
コケを食べてくれる貝を投入する方法です。
有名どころで例をあげると、淡水では石巻貝。海水ではシッタカ貝がコケを食べてくれます。
水槽が苔だらけになったもんで、石巻貝を入れたらみるみるうちに苔食べてて愛着わく笑
ちゃんと口動いてる〜✧︎◝︎(*´꒳`*)◜︎✧︎˖#アクアリウム #コケ取り #石巻貝 pic.twitter.com/a0eb9nwYb3— 多肉が大好き散財マン (@tyokin000) February 14, 2020
どちらも効果はありますが、貝なので時間がかかる事やコケを捕食した食べ跡のようなものがうっすら残るので、気になる方は気になってしまうと思います。
薬品を投入する
化学の力を借りてコケの発生を抑制しようという方法です。
各メーカーから色々なものが出ていますが、基本的にコケを防止する薬品に多くあるのが水草が入っている水槽では水草まで枯れてしまったり、サンゴが入っている水槽ではサンゴの色が全て抜けてしまったりするので使用範囲はかなり限られてしまいます。
化学的な力を使うので即効性もあり効果は期待出来ますが、その分高価なものが多く一時的な対策として使用するなら水槽環境によってはオススメですが、長期的になるとコストが掛かります。
まとめ
以上、コケを発生しずらくする3つのポイントについて解説しました。これまで解説した生体、照明、餌、どれか一つでも当てはまる物があればコケが生えやすい水槽と言えます。
常に綺麗な水槽を維持することは容易ではありませんが、汚れてしまった水槽を掃除するよりは水槽を汚れないように工夫するだけで格段に管理が楽になり、より快適な水槽を楽しんでいただけると思います。
水槽のコケに悩まされている方は、一度ここまで説明した3つのポイントを抑えて管理してみて下さい。
これだけ?と思う方も多いと思いますが、本当にこれだけで格段にコケが生えずらくなりますよ!
是非、試してみて下さい!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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