海水魚飼育の入門魚ともされているのがヒレナガハギです!
ヒレナガハギは幼魚と成魚では色合いが変わる為、飼育過程も楽しむことが出来る海水魚の1つです。
今回はそんなヒレナガハギの飼育方法や注意点について詳しく解説していこうと思います!
ヒレナガハギ
ヒレナガハギはスズキ目・ニザダイ亜目・ニザダイ科・ヒレナガハギ属に属する海水魚です。
名前の通り、ヒレが長いハギの仲間という事からヒレナガハギと呼ばれています。
先ほど解説したように幼魚の時と生魚の時とでは体色が異なり、幼魚の段階だと黄色い体ベースに黒い線が横に入っているのが特徴的で、ヒレも鮮やかな黄色となっています。
成魚になるにつれ、この黄色い体は白っぽくヒレは黒っぽく変化していく為、鮮やかな体色感はなくなっていきます。
又、幼魚の頃はヒレを大きく広げて泳ぐ特徴がありますが、成魚になっていくとヒレを閉じて泳ぐようになり、警戒した時や威嚇する時のみヒレを広げる習性があります。
大きさ
自然界では大きくなると40cm程までに成長しますが、限られたスペースの飼育環境ではそこまで大きくならず、最大でも25cm程までしか成長しません。
分布
日本では関東付近より南の海、海外ではオーストラリアや台湾、西〜中太平洋に分布しています。
生息地から見ると水温がそれほど低くない場所を好んで生活している事が分かりますね!
価格
ヒレナガハギはペットショップやネット通販でよく見かける事ができるため入手しやすい海水魚です。
価格はヒレナガハギの大きさや輸入地にもよりますが、平均価格は2000円前後で販売されている事が多いです。
実はコケ取りにも!
ヒレナガハギは植物食性の海水魚なので、自然界では岩に付着した苔や海藻をつついて食べています。
この食性は水槽内でも生かすことができ、ライブロックに付着したコケを食べてくれます!
その為、ライブロックのコケに悩んでいる飼育者にもオススメできる海水魚です!
飼育方法
水槽
ヒレナガハギの全長は25cmまで成長するに加え、ヒレを広げると高さも出てくる為、水槽のサイズは最低でも90cmは必要となります。
濾過システム
ヒレナガハギは丈夫な体の為、水質に敏感という訳ではありませんが、しっかりとした設備でお迎えをしてあげましょう!
そこでオススメなのがオーバーフローシステムです。
オーバーフローシステムは他の濾過システムと比べて価格が高い難点がありますが、水質をより維持する事が出来るオーバーフロー水槽という濾過システムをオススメします。
オーバーフロー水槽とはメインの水槽と別に濾材を入れる為の濾過槽があるシステムです。
水槽とフィルターが一体型になっているイメージですね。
オーバーフロー水槽にする事により、飼育には欠かせないバクテリアを他のフィルターと比べて多く棲みつかせる事が出来る為、水質を維持する事が出来ます。
それに加えて濾過槽に入る分の水量もある為、総水量が圧倒的に増え、水質が悪化しにくくなり、アンモニアなどの有害物質も蓄積されにくくなるメリットがあります。
水質が不安定な状態だと短命になってしまう為、水質を維持する事を心がけましょう!
水温
ヒレナガハギの適性水温は25度前後となります。
ヒレナガハギに限らず、一般的な海水魚飼育では25度前後を保つ為、混泳する際にもこの水温を保つのがベストになります。
その為、ヒーターとクーラーの設置が必須になります。
クーラーとヒーターはそれぞれ温度設定が出来るので、クーラーは26度、ヒーターは24度で設定すると25度前後を保つ事が出来ます!
餌
ヒレナガハギの飼育においてとても重要となってくるのが餌です。
人工餌になつき易いので餌付けで苦労する事はありませんが、与える餌の種類が重要となります。
人工餌にも動物性の人工餌と植物性の人口餌が販売されています。
ヒレナガハギはどちらも食べてくれますが、自然界ではコケや海藻を食べている事を冒頭でも解説した様にコケや海藻ですよね。
その為、ヒレナガハギの栄養源となる餌は植物性の人工餌となり、動物性の人工餌だけを与え続けてしまうと栄養を補給する事が出来ずに痩せていってしまいます。
この事から植物性の人工餌をメインとして与えるのがオススメとなります!
ペットショップやネットでは数多くの人工餌が販売されていますが、中でもひかりプレミアム海藻70が食い付きが良くオススメです!
この餌はS、M、Lと餌のサイズ別で販売されているので、ヒレナガハギの口に入る大きさを考慮して購入すると良いですね!
混泳
他種との混泳
ヒレナガハギは基本的に大人しい性格の為、他の種類の生体をいじめたり捕食する事はありません。
混泳向きの海水魚と言ってもいいですね!
初心者でも簡単に飼育できる海水魚は別の記事で解説しているので、そちらも参考にしてみて下さい!

同種との混泳
大人しい性格をしているヒレナガハギですが、ハギ類の仲間との混泳は避けるのが無難です。
幼魚の頃は比較的問題ありませんが、成魚になるにつれて同種同士は喧嘩をしてしまうケースがあります。
ただし、水槽のサイズが150cm以上ある事、ライブロックを複雑に組んであげる条件が揃えれば2匹飼育する事が可能です。
条件を満たさないようであればハギ類は1匹に絞りましょう。
まとめ
以上、ヒレナガハギの飼育方法や注意点について解説しました。
体が丈夫な事や人工餌になつき易い事から初心者でも簡単に飼育出来る海水魚の1つとなっています!
又、ライブロックに付着したコケ対策にもなるので、コケに悩んでいる方にもオススメ出来ます!
注意点をまとめると
・水温は25度前後を保つ!
・植物性の餌をメインとして与える!
・同種との混泳は極力避ける!
・ライブロックのコケは食べるが、ガラス面やアクリル面のコケは食べないので注意が必要!
是非、ヒレナガハギの飼育に挑戦してみて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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