こんにちは!
今回はトゲアシガニについて解説していこうと思います!
甲殻類といえばスカンクシュリンプやオトヒメエビなどのシュリンプ系が人気ですが、負けず劣らずの特徴をもつトゲアシガニもオススメです!
水槽の定番種に飽きた方は是非飼育してみてくださいね!
トゲアシガニとは
#カニの日
トゲアシガニ pic.twitter.com/eUOasVsNBA— バナンさん (@banan_0728) June 22, 2020
トゲアシガニはイワガニ科ショウウジンガニ亜科トゲアシガニ属に属する海水性のカニです。
日本では房総半島から沖縄までを分布としているため、海辺で遊ぶ方には馴染みがあるかも知れません。
岩場の隙間を好むのでスノーケル時に覗き込むと比較的簡単に発見することができます。
トゲアシガニの特徴
トゲアシガニはこのアングルがいい pic.twitter.com/EMwSa8ih1t
— 高山病 (@KTMK2220) October 21, 2020
「平」や「平べったい」という言葉がぴったりなほど薄っぺらい体が特徴的です。
甲羅の形が丸いことも特徴と言えますね。
他のカニと比べても逃げ足が早く、岩の隙間をあっという間に移動してしまうので捕獲するのは難易度かなり高いと言えます。
またコケ取りをすることでも知られており、アクアリウムではライブロックのコケ取りの為に飼育している方も多いようです。
名前の由来
おそらくトゲアシガニ。
背中の青っぽいラインが良い。 pic.twitter.com/dhmpoh4R7S— ままつこ (@mtkszm) September 17, 2016
トゲアシガニの名前の由来は簡単に予想できますよね。
もちろん先端が尖った脚からきています。
水中で見ると非常に綺麗なオレンジ色をしており、よく目立ちます。
英名ではFlat rock crabと呼ばれているそうで、ひたらい体と岩場にいることが由来していると予想できますね!
大きさ
まさか岸壁でこれほど大きいトゲアシガニが採集出来るとは思っていませんでした!笑 pic.twitter.com/4KYt5srFUO
— Sorari (@Sorari90458326) May 7, 2019
トゲアシガニは成長すると5cm前後まで大きくなります。
ここでの大きさは「甲幅」なので甲羅部分のみになります。
特徴である長い脚を含めると10cmオーバーになるので思っているよりも存在感があります。
とはいえ馴染みのある海水系のカニといえばタラバガニやタカハシガニなど食卓に並ぶカニだと思いますので、その辺りの種と比べればとても小さく感じますね。
性格
トゲアシガニの基本的な性格は温厚と言って良いでしょう。
カニっぽくないカニではありますが小魚は食べてしまう可能性があることを覚えておきましょう。
小さな魚以外に対しては、岩場の隙間に隠れて襲われないよう様子を伺っている事が大半です。
購入
トゲアシガニはペットショップもしくはネット通販での購入が可能です。
ただし超人気種という訳では無いため流通量はそこまで多くなく、小さなショップさんだと取り扱っていないことも多いです。
購入はネット通販の方が確実と言えるでしょう。
もしもショップさんでみて購入することができるのであれば、脚がかけていなくしっかり揃っている個体を選ぶようにしましょう。
販売価格は一匹あたり500〜1200円ほどで販売されていることが多いようです。
コケ取り職人?
特徴の項目でも少しお話しましたが、トゲアシガニはコケ取り能力のあるカニです。
主にライブロックのついている糸状のコケをとってくれます。
個体差はありますが少量のライブロックであれば1週間もしないうちに効果を実感できるでしょう。
ただ少し残念なのはトゲアシガニの滞在時間が長い岩の隙間のコケから食べていくので、前面のコケは優先度が低い事です。
「そこ食べて欲しいんだけどな・・」と思うこともありますが、気長に待ってあげてくださいね。
トゲアシガニを飼育してみよう!
トゲアシガニの基本情報がわかったら飼育方法について学んでいきましょう!
飼育アイテムを揃えよう!
・水槽
・ろ過装置
・ヒーター
・クーラー
・エアー用品
・底砂
・ライブロック
・エサ
上記のアイテムは他の海水魚の飼育でも使用する基本アイテムです。
基本的なアイテムがあれば問題なく飼育する事が出来るのでチャレンジしやすい種と言えますね。
海水水槽の詳しい立ち上げ方についてはこちらをご覧下さい。

水槽サイズ
トゲアシガニを単独飼育する際は30cm以上の水槽を準備しましょう。
単体飼育だと表に出てきていない時に見るもののない水槽になってしまうので基本的には魚類との混泳がオススメです。
混泳の場合には飼育個体数にもよりますが60cm以上の水槽がおすすめです。
スズメダイ系やクマノミなど中層を泳ぐ魚と混泳させると良いと思います。
水温と水質
トゲアシガニを飼育する際は24度前後に水温をキープしましょう。
飼育可能な水温としては20〜28度で比較的丈夫な種ではありますが、急な水温変化と水質変化には弱いので水合わせや換水などは慎重に行うようにしましょう。
四季のある日本では水温管理にはクーラーやヒーターが必須なので、ケチらずに準備してあげましょう。
混泳
性格のコーナーでも少しお話しましたが、トゲアシガニは小魚以外であれば混泳が可能です。
気をつけないといけないのは甲殻類を食性とするお魚です。
ライブロックをしっかりと組んでおけば大丈夫なことが大半ですが、万一の時には食べられてしまう可能性があるからです。
またハゼなどの岩場付近をテリトリーとする種の幼魚などは格好のエサ対象なので、成長するまでは混泳は避けるのが無難でしょう。
甲殻類との混泳
室戸で採取してきたトゲアシガニ。足がオレンジとシマシマ模様の2タイプいて、シマシマが圧倒的少数派でした。 pic.twitter.com/k6KqE1rv0h
— ちうさい (@silent_aquarium) September 21, 2020
まとめ売りされていることや、海で発見した際に複匹でいることからもわかるように同種での混泳はキャパに対して数が多すぎない限り問題ありません。
逆に他の種の甲殻類とは相性が悪く、スカンクシュリンプやオトヒメエビなどはダメージを負ってしまう可能性が高いです。
基本的には他の甲殻類とは混泳を避けるのが無難と言えるでしょう。
エサ
トゲアシガニはコケ取り能力からもわかるように植物性のエサを好みます。
基本的には雑種なので動物性のエサも食べてくれますが、植物性の方が食いつきが良いです。
お魚と違ってエサを水面まで食べに来ることはないので、沈澱性のエサを準備してあげましょう!
食べてる姿が確認しづらいので心配のなるかと思いますが、もし食べていなくてもコケを食べているのでそこまで心配しなくて大丈夫ですよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回はトゲアシガニについて解説してみました。
コケ取り能力はもちろんの事、丈夫や比較的安価なことなど飼育する上でありがたい面をたくさんもっているのがトゲアシガニです。
定番のシュリンプ系に飽きたぞ!という方はぜひ飼育にチャレンジしてみて下さいね。
最後までご愛読頂きありがとうございました!
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