ウナギと聞くと飼育するよりも『食』をイメージする方が多いのではないでしょうか?
ですが、いざウナギを飼育してみると意外と面白いので、興味がある方は是非挑戦して欲しい生体の一つです!!
そして意外にもウナギの飼育はとても簡単で初心者の方でも問題無く飼育する事が出来ます。
しかし、飼育する上で注意しなければならない点もいくつかあるので、今回はそんなウナギの飼育方法や注意点、必要な水槽用品について詳しく解説していこうと思います!
ウナギ
ウナギはウナギ科ウナギ属に属している魚類で、世界では約19種類もののウナギが確認されています。
その内、日本原産のウナギは『ニホンウナギ』、『オオウナギ』の2種類ですが、輸入や放流の関係で現在日本に生息しているウナギは2種類以上とされています。
食として扱われているウナギは主にニホンウナギで、飼育する際もこのニホンウナギが適しています。
大きさ
最大で約1mまで成長します。
水槽内ではここまで大きくなる事は稀なので、1m以上の水槽を用意しなくても問題ありません。
水槽については後ほど解説します!
寿命
ウナギの寿命はとても長く、約20年〜30年と言われています。
一度飼育を始めたらとても長い付き合いになるので、その点も考慮して飼育を始めましょう!
食性
ウナギ類は肉食の食性で、自然界では主に甲殻類や小魚を捕食しています。
飼育下では人工餌に慣れる事もあるので、是非人工餌に慣れさせたいところですね!
入手方法と価格
まず、入手方法は二つあります。
・ペットショップやネット通販での購入
・採取する
ペットショップではごく稀に見かける事がありますが、どのショップでも販売している訳ではありません。
一番簡単な入手方法としてはネット通販での購入です。
成魚が販売されている事は少なく、ほとんどがウナギの稚魚になり、一匹辺り1000円〜2000円で販売されています。
もう一つの採取では、近くにウナギが生息している川がある事が前提ですね。
ウナギを捕まえる仕掛けが釣具屋などに販売されているので、それらを用いて捕まえましょう!
飼育方法
ウナギの飼育に必要な水槽用品は以下の通りです。
・水槽
・フィルター
・ヒーター、クーラー
・フタ
・レイアウト部材
最低でもこれらの水槽用品は揃えてあげれば飼育に問題はありません!
水槽
先程も解説した様にウナギは大きくなる魚なので、水槽のサイズは最低でも90cm以上の大きさを用意してあげましょう!
90cm以下の水槽だと、狭い環境でウナギのストレスになってしまうので注意が必要です。
又、複数匹飼育する場合は120cm以上の水槽が好ましいので、飼育数に合わせて水槽サイズを変えましょう。
フィルター
ウナギの飼育が簡単という理由の一つとして、水質耐性にとても強い事が挙げられます。
ちょっとした水質悪化では弱る事もないという事ですね!
しかし水質耐性があるからといって、水が上手く濾過されていないと水質がどんどん悪化していき、最悪な場合死んでしまうケースもあるので注意が必要です。
又、ウナギは肉食の魚になる為、水を汚しやすいという問題もあります。
そこでオススメするのが外部式フィルターになります!
外部式フィルターは水質維持が必須と言われている水草の育成にも使われている事ほど、濾過能力が強いフィルターです。
又、水の音や機械音がほぼしない為、音が気になる方や寝室に水槽を置きたいという方にもオススメですね!
水温管理
水温管理はウナギを飼育する上でとても重要となっていきます。
ウナギは高水温には耐性があり、低水温に弱い傾向があります。
日本にも生息している事から四季に対応できる為、死ぬ事はありませんが低水温になると冬眠してしまい、鑑賞するには物足りなくなってしまいます。
理想とする適正水温は25度〜28度になり、基本的には気温が下がりやすい冬などはヒーターの設置が必要となります。
夏場は高温になりすぎないように、室温管理や日陰に水槽を置くなどの工夫が必要です。
どうしても高温になってしまう環境であればクーラーの設置を推奨します。
フタ
ウナギの飼育でよくあるトラブルとして挙げられるのが、飛び出し事故です。
フタをしていてもちょっとした隙間から飛び出してしまう事がある為、フタと水槽の隙間を完全に無くし、ウナギがフタに衝突してもズレない様に重石を乗せましょう!
レイアウト
ウナギのレイアウトは隠れ家を作ってあげる必要があります。
流木や岩を使って隠れ家を作るのも良いですが、これのデメリットとしては流木などが崩れやすくなってしまい、レイアウトが崩壊してしまう事も多々あります。
そこでオススメなのが、ホームセンターなどで販売されているパイプを置く事でウナギがパイプの中に定着してくれます!
ウナギの体が入れるぐらいの穴の大きさを選んであげましょう!
パイプだけだと物足りない方はパイプの上に石などを乗せてレイアウトするとより自然っぽくする事が出来ます。
底砂は無くても問題ありませんが、底砂を敷く場合は田砂がオススメです。
大磯などを敷く方もいますが、ウナギが砂の中に潜る際に体を傷つける恐れがあるので、あまりオススメ出来ません。
餌
ウナギの餌付けは基本的に生餌を与えます。
稚魚の時は赤ミミズやミナミヌマエビなどの小型のエビを与え、大きくなるにつれてヤマトヌマエビや小型の川魚、ドバミミズなどを与えましょう!
生餌はランニングコストが掛かり、仕入れも大変なので徐々に人工餌に慣れさせるようにすると日々の餌付けが楽になっていきます!
餌を与える頻度は一日に1回、一度に食べ切れる量を目安に与えましょう。
又、ヒーターを設置してない家庭に限定ですが、ウナギは水温が低くなるにつれて食欲が減っていきます。
その為、ヒーターを設置してない冬場などは餌を与える頻度を一週間に一度にしましょう。
混泳
何度も言っていますがウナギは肉食の食性の為、基本的に混泳はNGだと思って下さい。
ですが、ウナギの口に入らない様な大きい魚ではあれば、混泳する事は可能です!
例えばコイやオイカワ、ウグイなどある程度大きくなる種類であれば問題無く混泳出来ます。
必ずしも食べないとは限らないので、もしかしたら食べられるかもというイメージで混泳しましょう!
照明は必要か?
ウナギは夜行性で、明るい場所をあまり好まない魚です。
自然界での日中は砂の中や障害物の中に身を隠して過ごしている事から、飼育下でも同じような環境を作る必要があります。
明るすぎる環境ではかえってウナギのストレスに与えてしまう為、ウナギの飼育でライトは必要ありません。
まとめ
以上、ウナギの飼育について解説しました。
注意するべき点はいくつかありますが、それほど難しい事ではないので、初心者でも簡単に飼育する事が出来ます!
一つ注意して欲しいのが『かなり長く生きる事』です。
飼育を始めたら最後までしっかり飼育出来るかをもう一度考えてみてから飼育を始めると良いですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント