海水魚に関わらず、生き物と暮らしていけば必ず『死』に直面します。
悲しい事ですが命あるものですから、当然尽きてしまいます。
長く生きた海水魚に関して、死因が寿命であれば飼育者としてとても立派な事です!
しかし、死因が寿命でなければ必ず何かしらの原因があります。
海水魚の飼育を始めたばかりの方は特にですが、この死因が何なのかが分からず、死んでしまった原因を追求しないと他の魚も死んでしまう事があります。
海水魚の死因にはいくつもの要因があり、今回はそんな死因について解説していきます!
原因① 餌の管理
餌の管理は飼育においてとても重要で、ほとんどの方が毎日あげてると思います。
しかし、毎日餌を欠かさずに与えてるのに餓死で死んでしまうケースがあります。
例えば、中層付近を泳ぐ魚『デバスズメダイ』や『アカネハナゴイ』、『カクレクマノミ』など。
下層付近を泳ぐ魚『ハタタテハゼ』や『カエルウオ』など。
この中層付近を泳ぐ魚と下層付近を泳ぐ魚で混泳させた場合、餓死を起こしやすいのは下層付近を泳いでいるハタタテハゼやカエルウオとなります。
理由としては、餌が底まで落ちていない。もしくは落ちてくる餌の量が足りていない。という理由が挙げられます。
又、魚の種類によっては動物性の餌を食べて栄養補給する魚や、植物の性の餌を栄養を補給する魚がいます。
その為、餌の種類を間違って与えてしまうと、いくら餌を食べている様に見えていても日に日に弱っていってしまいます。
これが毎日餌を与えているのに餓死してしまう原因に繋がっていきます。
餓死の対策
まず、餌を与える時は必ず観察する習慣をつけましょう!
餌がちゃんと下まで落ちているか、お腹がへこんで痩せていないかなどを見極める事がとても大切です。
当然、餌の与えすぎは水質が悪化してしまうので、闇雲に餌を与えるのはよくありません。
餌を下まで落とす方法としては、今の餌の量を少し増やすか、同時に2箇所から餌を与えて餌が落ちるスキを与えてあげる事で、下層まで餌が落ちるようになります。
今、与えている餌の量を増やしたくないのであれば、同時に2箇所から餌を与える方法を取るのがオススメですね!
餌の種類についてですが、ペットショップには動物性の餌と植物性の餌がそれぞれ販売されています。
例えば、ナンヨウハギやヒフキアイゴなどは自然界で藻などを食べて生活している為、植物性の餌を与える事で栄養を補給する事が出来ます。
又、餌を与えるのを忘れてしまったり、仕事が忙しくて家にいる時間が少ないという方はフードタイマーを取り付けるのがベストです!
フードタイマーの種類によっては時間を設定するタイプや12時間毎や24時間毎に餌が落ちるタイプの物があるりますが、どちらも定期的に餌を落としてくれるので、自身の水槽にあったタイプの物を選びましょう!
死因②縄張り争い
これは色々な種と混泳している水槽に多くみられる死因です。
魚にも性格があり、気性が荒い魚や穏やかな性格をしている魚が存在します。
又、魚の習性から同種で縄張り争いをする魚もいるので、飼育する前にはしっかりと下調べをする必要があります。
大人しい魚の代表種であるカクレクマノミは、他の魚に攻撃したりなどはほとんどありませんが、飼育数によっては同種で縄張り争いをする事があります。
カクレクマノミはペアを作る魚としても有名です。
例えばカクレクマノミを3匹飼育したとします。
当然、ペアになるという事は3匹の内1匹はペアになれないという事ですよね。
これが原因でカクレクマノミ1匹が2匹のカクレクマノミにいじめられてしまう可能性があります。
又、気性が荒い魚というとスズメダイの仲間が気性が荒い種類が多く、小さい体ながらにも他の魚を攻撃します。
攻撃されてしまうと、噛まれた事によりヒレなどがボロボロになり泳げなくなは事で死んでしまったり、、ストレスで死んでしまう事があります。
縄張り争いの対策
先ほど解説したカクレクマノミを例に挙げると、中途半端な数で飼育してしまうと喧嘩が起こりやすくなります。
カクレクマノミをもっと増やしたいという方は3匹ではなく、4匹以上で飼育するといじめられる確率が減ります。
カクレクマノミに限らず、ハタタテハゼなどのハゼの仲間は2匹で飼育すると縄張り争いで喧嘩してしまうので、単体か3匹以上で飼育すると喧嘩する確率が減ります。
又、気性の荒いスズメダイの仲間を飼育したい場合は気性が荒い魚同士で飼育すると、ストレスで死んでしまう事は避ける事が出来ます!
この事から、新しい仲間を導入する場合や水槽を立ち上げて始める時は飼育したい魚の性格や習性などを、下調べしてから飼育すると縄張り争いを避ける事が出来ます!
又、レイアウトも重要で隠れる場所が無かったり、少ない場合は縄張り争いか起きる確率がとても高くなるので、レイアウトの工夫も重要となっていきます。
ライブロックを組み立てる時は、くぼみや岩陰などの隠れ家を作ってあげるように意識してレイアウトすると、より多くの隠れ家を作る事が出来ます!
原因③器具の故障
これはヒーターやクーラーの故障が原因で死んでしまうケースが多くあります。
水槽に手を入れた時、いつもと水温が違うなと違和感を感じた場合はヒーターかクーラーが故障してると思って下さい。
又、メインのポンプが止まっていて、酸欠で死んでしまう事もあります。
器具の故障の対策
魚の生命を維持する為には、常に稼働してななればいけない物が多いですよね。
水温を維持するヒーターやクーラー、水を循環させる為のメインポンプ、水の流れを作る水流ポンプなどは飼育を始めてからずっと休まずに稼働する物です。
私達が普段使っている電化製品もそうですが、これらは全て消耗品の為、突然壊れてしまう事もあります。
その為、器具がちゃんと稼働してるかを日々確認する必要があります。
出来る限り毎日チェックするようにして器具の不具合が無いか、調子が悪くなっていかを確認する事で未然に防ぐ事が出来ます!
まとめ
以上、海水魚が死んでしまう原因について解説しました!
これまでの事をまとめると
・魚が好む餌与える!
・気性が荒い魚や魚の性格、習性などを把握!
・器具を頻繁に確認!
一言で言うと日々の観察や確認がとても重要となります!(笑)
飼育している魚がなるべく長生してくれる為の参考になったらとても嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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