水生昆虫界のギャング タガメの飼育方法についてプロが徹底解説

水生昆虫
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男心をくすぐるような形から水生昆虫でとても人気のあるタガメ。

以前は北海道を除く地域の小川や用水路などで見かけたタガメですが、水質汚染や地域の発展により今は見ることが難しくなっているのが現状です。

そんなタガメは現在、日本の法律によって売買が禁止されていますが、採取などで入手したタガメは飼育が可能となっています。

今回はタガメの飼育方法や注意点などについて詳しく解説していこうと思います。

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タガメの生態

意外と知らない方も多いと思いますが、タガメはカメムシの仲間で、水生昆虫の中では最大級の大きさになります。

生息地

タガメの生息地は北海道を除く本州や四国、九州に生息しています。

しかし、最近では都心の発展により東京都や神奈川県での採取事例がほとんど無く、南東北や北関東、西日本では採取事例が多い傾向にあります。

タガメは綺麗な水を好んで生活しており、流れが比較的穏やかな田んぼの用水路や人工的な河川に生息し、泳ぎが不得意な事から大きな河川など流れが強い場所は避けて生活しています。

捕食行動

タガメは流木や水草に掴まって獲物を待ち伏せる習性があります。

目の前で動くものは何でも捕食する習性があり、小魚やカエル、亀なども捕食してしまうほど獰猛どうもうな水生昆虫です!

タガメの特徴でもある、鎌状の前脚で獲物を捕まえ、口から出る針で獲物を突き刺して麻痺させてしまいます。

麻痺させた後は消化液で獲物の肉体を溶かして吸い取るという何とも怖い食べ方をする昆虫です(笑)

自分の体よりも小さい獲物にはあまり反応せず、集団で大きい獲物を主に狙うため、水中のギャングとも言われています。

タガメの毒は人にも影響するのか?

タガメが捕食時に使う麻痺毒や消化液は人にも影響します。

ただ、命の危険や後遺症になる事は無いので心配はありませんが、刺されてしまうと激しい痛みをともない、刺された箇所は赤く腫れあがってしまいます。

タガメを持つ時などはザリガニや亀を持つように体の側面を優しく持ってあげる事で、タガメの攻撃を回避する事が出来ます。

タガメ 大きさ

成虫になるとオスは50mm~65mm、メスは55mm~70mmとメスの方が大きくなります。

寿命

タガメは越冬する虫でもあるので2年程度生きます。

2年と聞くと短いように感じますが、昆虫の中では寿命が長い種類に入ります。

タガメ 飼育方法

水槽

タガメの飼育方法で大事なのは水槽内を全て水で埋めない事です。

自然界では甲羅干しといって流木や水草の上で日に当たる行動を取るため、飼育下でも同じ事をしてあげる必要があります。

理想は水面から15cm以上の陸部分を作るのが理想で、タガメは飛ぶ生き物でもあるためフタも必ず必要となります。

目安となる水槽の大きさは最低でも45cmは必要となり、なるべく大きい水槽で飼育する事で水質維持もでき、タガメの産卵スペースや甲羅干しスペースも余裕をもって作る事ができます。

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底砂

水質を安定させるためにも底砂を敷く事必要があり、底砂を敷く事で砂利の中にバクテリアが棲みつく為、水質の維持をする事が出来ます。

底砂の敷く厚さは水草を植えるかどうかにもよりますが、水草を植える場合は最低でも3cm以上、植えない場合は1cm以上は敷きましょう!

使用する底砂はソイル大磯砂田砂などが一般的で水質をアルカリ性に偏らせるサンゴ砂は不向きなので、サンゴ砂の使用はオススメ出来ません。

タガメは肉食性の為、生餌を与えるようにしましょう!

ペットショップで販売されている小赤メダカコオロギなどを与えるのが一般的ですね!

もし家の近くでカエルやザリガニ、バッタなどの昆虫を採取できるのであれば、それも餌にする事ができます。

餌を与える注意点

タガメは血と肉だけを吸って食べるので、餌の残骸ざんがいが必ず残ります。

残骸を残したままにすると水質が悪化してしまうので、すぐに取り除きましょう!

又、タガメは薬品にとても弱い生き物で、田んぼの近くなどで採取した生き物は農薬が付着している事がある為、販売されている生餌を与えるのがベストです。

タガメを複数匹飼育している場合は、餌を与えていないと共食いする危険があるので注意しましょう!

フィルター

先程も解説したように、陸部分が必要となるため水位が低くなります。

水草も同時に育てるのであれば外部式フィルターがオススメで、予算的な問題があれば底面式フィルター外掛けフィルターなどの安く購入できるフィルターでも問題ありません。

外部式フィルターのメリットは水草を綺麗に育てられる以外にもフィルター自体の濾過ろか能力が高い為、水質を綺麗に保つメリットがあります。

外部式フィルターや外掛けフィルターを使う注意点は、水が蒸発した際に吸水口が水から出てしまうとフィルターが空回りを起こしてしまうので、毎日水位をチェックする必要があります。

タガメは水面から突き出した棒などに産卵を行います。

卵はいくつかの塊で産み付けられ、一つの塊にはなんと50〜100個程の卵があります!

卵には十分な水分酸素が必要になり、産卵場所になる棒は直径2〜3cmほどの物を用意し、さらに水面から15〜20cm程度突き出してあげましょう。

オスが卵の保育行動をし、オスは卵が孵化するまでの間は夜になると卵に水をかけて水分補給します。

日中、日差しが強い時などは自らが覆いかぶさって、日差しから卵を守ってあげる微笑ましい行動も見れるので、繁殖させる楽しみの1つでもありますね!

しかし、驚くことにタガメはライオンなどで見られる『子殺し行動』を行う唯一の昆虫で、オスが大事に大事に育てた卵をメスが破壊してしまいます。

この行動の目的は自らの交尾相手を確保する為の習性と言われています!

又、タガメは成虫になった年には繁殖行動はせず、翌年から繁殖行動をする習性があります。

販売

2020年2月10日付けで、タガメの店頭販売やネット販売が禁止になりました。

政府はタガメを「特定第2種国内希少野生動植物」に指定され、以前はペットショップや通販で購入出来ましたが、2月10日以降は購入自体が出来なくなりましたね。

購入は出来ませんが、趣味で採取したタガメを飼育したり、知り合いから譲って貰ったタガメを飼育する事は可能です。

今後、タガメを入手する方法はこの2つしかないですね。

まとめ

以上、タガメの飼育方法について解説しました。

タガメを飼育する上で1番気を付けなくてはいけないのは水質管理です。

生餌を与える為、水質が悪くなりやすくなり、換水を怠ってしまうとすぐに弱ってしまいます。

その点から、タガメはしっかりと世話ができる人向けでもあり、逆にしっかりと世話ができるのであれば初心者でも問題なく飼育する事が出来ます!

現在は自然界で見る事が難しくなっているタガメですが、初心者からベテランの方まで十分に楽しむ事ができる為、見ていて飽きない水生昆虫の1つです。

是非、タガメの飼育に挑戦してみて下さい!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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