今回はシラヒゲウニについて解説していきたいと思います。
「ウニ」と聞くと飼育ではなく食べる方をい想像してしまいがちですが(笑)、水槽を綺麗に保ちたい方にはおすすめの種です。
また可愛らしいサイズのウニでもあるので、水槽内にちょっとしたアクセントを加えたい方もぜひ飼育して欲しいです。
では解説してみましょう!
シラヒゲウニとは
シラヒゲウニはラッパウニ科シラヒゲウニ属に属するウニです。
アクアリウム界ではライブロックの苔や海藻対策として飼育される事で有名です。
大きさの関係で細かいところは苦手なようですが、シラヒゲウニがいける場所の海藻は一掃してくれるほど働いてくれますのでライブロックからの生えものに悩んでいる方は飼育を検討してみてはいかがでしょうか?
名前の由来
シラヒゲウニの名前は棘が白い事が由来になっているようです。
確かに白髪混じりのヒゲによく似ています!
白い部分の量は個体差があるので白の配分が多い方が好みなのか、少ない方が良いのかによって購入個体を変えるのも良いでしょう。
大きさ
《フォロワー5万人記念》「ああ~どうしよう隠れなきゃ!おっと、いいもの発見!」と思っているかは分かりませんが、水槽にある海藻や石を体にくっつけてカモフラージュしているシラヒゲウニです。(し) pic.twitter.com/Jb3bMr5LjS
— 葛西臨海水族園[公式] (@KasaiSuizokuen) October 7, 2015
シラヒゲウニは成長すると最大で10cmほどまで大きくなります。
※この10cmは直径です。
成長スピードは比較的ゆっくりなので、最大サイズになるまでには数年かかるでしょう。
販売されているサイズは5cm前後のことが多いです。
寿命
シラヒゲウニの寿命は3年前後とされています。
ウニは15年以上生きる種もおり長寿として知られていますが、シラヒゲウニは割と短命と言えますね。
性格
ウニに対して性格という項目を作るか悩んだのですが・・・笑
飼育における性格は他の種に対してどうかというところで考えられる事が多いと思います。
その点ではシラヒゲウニは他種に一切興味を示さず、我が道を行くというタイプです。
というよりも追いかけたくても追いかけられないし、かといって水槽内にはウニの殻を破るような生物もいないのでなにも気にすることなく生きていけると言った表現が正しいかもしれません。
購入
シラヒゲウニの購入はネット通販がおすすめです。
海水魚を扱っているショップでの購入もできますが、大きめのペットショップでないと扱っていない可能性があります。
もしもショップでの購入の場合には在庫の確認をしてから来店するようにしましょう。
販売価格は1000〜1300円ほどの事が多く、稀にまとめ売りをしているところもあるようです。
シラヒゲウニを飼育してみよう!
シラヒゲウニの基本情報がわかったら飼育方法について学んでいきましょう!
飼育アイテムを揃えよう!
・水槽
・ろ過装置
・ヒーター
・クーラー
・エアー用品
・底砂
・ライブロック
・エサ
上記のアイテムは他の海水魚の飼育でも使用する基本アイテムです。
基本的なアイテムがあれば問題なく飼育する事が出来るのでチャレンジしやすい種と言えますね。
海水水槽の詳しい立ち上げ方についてはこちらをご覧下さい。

水槽サイズ
レイアウトグッズをくっつけているシラヒゲウニです。このウニは海底のゴミなどをくっつけて擬態する習性があります。擬態というか…ここまでくるとおしゃれですポップすぎます(`・ω・´)!ちなみにこの水槽、メインはテッポウウオです!(笑) pic.twitter.com/jOM1gLR9vQ
— 東京タワー水族館(でした) (@TTA_info) September 29, 2015
シラヒゲウニのみを飼育する場合は30cm水槽があれば十分でしょう。
ですが基本的にシラヒゲウニ単体で飼育する事は少なく、混泳させるのがメインになるはずなのでその際は飼育個体数に合わせて水槽を準備しましょう!
まだ水槽を使った海水魚の飼育に慣れていない方は60cm以上の水槽でスタートすると良いでしょう!
60cm以下の水槽は水量が少なく、水質の変化が早いのでやや難易度が上がってしまうからです。
水温
シラヒゲウニを飼育する場合には20〜26度をキープするようにしましょう。
非常に丈夫な種なので混泳させる別種の適正水温に合わせて飼育することも可能です。
ある研究結果では水温が低いより26度ほどのほうが接餌量が増えたとの報告があるので、急を要するお掃除役として迎えた時は少し水温を高めにするのも手ですね!
お魚との混泳
シラヒゲウニの混泳は問題なくできるでしょう!
性格のコーナーでも少し話しましたが、お互いに意に介せずという感じで危害を加え合う事はないでしょう。
もちろんウニを食すような大型の魚との混泳は厳しいですが、家庭でそこまでのサイズの種を飼育する事は稀だと思いますので気にしなくて良いでしょう!
同種との混泳
同種との混泳も問題なくできます。
基本的にはメインではなくお掃除役としての飼育だと思いますので大型の水槽ではない限り、シラヒゲウニの複数飼いは必要ないと思います。
エサ
シラヒゲウニにキャベツ: 海の中で多くのウニは海藻を食べていますが、水族館では海藻の代用食としてキャベツを与えることがあります。 先日の月曜日、へんな生きもの研究所で飼育中のシラヒゲウニにキャベツを与えました。 4日経過しても、シラヒゲウニはゆっ […] https://t.co/vrTbUHWChz pic.twitter.com/PqkIQ0Zui7
— 鳥羽水族館(TOBA AQUARIUM) (@TOBA_AQUARIUM) May 30, 2020
シラヒゲウニに対して特別エサを準備する必要はありません。
ライブロックについた藻や海藻類をモリモリ食べるので食には困らないのです。
モリモリといってもシラヒゲウニにとってのなので、1日で水槽内の藻や海藻が無くなるとは思わないで下さいね!
海藻が一掃されて食べ物あるのかな?と心配な方はキャベツなどを与えると食べてくれますよ!
シラヒゲウニを入れるデメリット
苔や藻、海藻対策にシラヒゲウニはもってこいでですが、デメリットもいくつかあります。
レイアウトが崩れる
シラヒゲウニの一つ目のデメリットはレイアウトを崩してしまう事です。
シラヒゲウニをはじめウニの仲間は推進力が強いので岩組などを崩してしますのです。
一生懸命レイアウトした岩組が次の日には・・・なんて事も珍しくありません。
また小さな岩はウニにくっついてしまう事もあるのです。
崩れるだけなら戻せばいいのでまだ被害が少ないですが、サンゴが付いているライブロックの場合は崩れ方が悪いとサンゴが弱ってしまいます。
ライブロックの色味が悪くなる
二つ目のデメリットはライブロックが白っぽくなってしまう事です。
海藻などを主に食べますが通り道にある石灰藻もお構いなしに食べてしまうので、赤や赤茶色の石灰藻がはげてしまいます。
その為「あれ?こんなにライブロック白かったっけ?」となってしまうので、ランクの高いライブロックを使っている際は本当にシラヒゲウニを飼育するのかしっかりと悩みましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はシラヒゲウニについて解説してみました!
苔取りができる生物は何種類かいますが、その中でも強力な性能をもつシラヒゲウニです。
故にちょっとしたデメリットもありますので、上手くお付き合いして綺麗な水槽をキープしましょう!
最後までご愛読いただきありがとうございました。
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