コガネキュウセンは黄色い体が特徴の海水魚です!
鮮やかな黄色い体をしている事や性格が穏やかな事から、とても人気があります!
今回はそんなコガネキュウセンの飼育方法を解説していこうと思います。
コガネキュウセン
コガネキュウセンはスズキ目・ベラ亜目・ベラ科・カンブリベラ亜科・ホンベラ属に属している海水魚です。
『コガネキュウセン』というのは和名で体が黄金に見える事からこの名前が付いたそうです。
一般的にはイエローコリスとも呼ばれる事が多く、コリスというのはカンムリベラ属の英名になりますが、コガネキュウセンはホンベラ属となっています。
大きさ
コガネキュウセンは最大で20cm前後まで大きくなります。
あまり大きくならない種類の為、小型水槽でも十分に飼育できる大きさですね!
寿命
コガネキュウセンの平均寿命は3年程度です。
しっかりとした環境でストレス無く飼育出来れば、5年程は長生きしてくれます。
分布
コガネキュウセンは西部太平洋の暖かい海域に生息しています。
20度以下の低水温には弱く、急激に水温が下がってしまうと死んでしまう為、水温が安定しない場所では生きていけません。
生態
幼魚の時は背ビレから尾ビレにかけて、目状紋という黒い点がポツンとあり、これは魚の目に擬態している為、目状紋がある事で天敵から身を守る役目があります。
成長するにつれて黒い点は薄れていき、成魚になる頃には黒い点が無くなります。
飼育していて黒い点が無くなったら大人になったんだなと思って下さい(笑)
また砂に潜る習性があり、暗くなった時や寝る時は砂の中に潜って敵から食べられないようにする習性があります!
飼育方法
水槽
最大でも20cm程度までしか成長しない為、水槽の大きさは45cmあれば飼育は可能です。
フタ
遊泳力が強い魚なので、フタが無いと飛び出してしまう恐れがあります。
そのためフタは必ずしましょう!
濾過システム
海水飼育では一般的に使われている、水質をより維持する事が出来るオーバーフロー水槽という濾過システムをオススメします。
オーバーフロー水槽とはメインの水槽と別に濾材を入れる為の濾過槽があるシステムです。
水槽とフィルターが一体型になっているイメージですね。
オーバーフロー水槽にする事により、飼育には欠かせないバクテリアを他のフィルターと比べて多く棲みつかせる事が出来る為、水質を維持する事が出来ます。
それに加えて濾過槽に入る分の水量もある為、総水量が圧倒的に増え、水質が悪化しにくくなり、アンモニアなどの有害物質も蓄積されにくくなるメリットがあります。
水温
急激な水温変化に弱い為、ヒーターとクーラーの設置が必須となります。
適性水温は25度前後なので、ヒーターは24度にクーラーは26度に設定をしましょう。
レイアウト
基本的にはライブロックで岩組をしましょう!
先ほども解説したようにコガネキュウセンは砂に潜る習性がある為、必ずサンゴ砂を敷きます。
サンゴ砂には目が細かいパウダー状の砂と目が粗いタイプの砂がありますが、目が粗いタイプはコガネキュウセンの体を傷付けてしまう恐れがある為、パウダー状のサンゴ砂がオススメです!
サンゴ砂は3cm程の厚さで敷くと、コガネキュウセンが寝床をつくる事が出来ます。
餌
人工餌の食い付きはとても良いです。
ペットショップなどで販売されている粒状の人工餌で問題ありません。
混泳
とても穏やかな性格をしている為、他の魚に攻撃する事はほぼありません。
しかし、エビとの混泳は種類によって食べてしまう恐れがあるので注意が必要です。
キャメルシュリンプなサラサエビなど、小型のエビは個体によっては食べてしまう為、オトヒメエビやスカンクシュリンプなどの大きくなるエビとの混泳なら可能です。
なりやすい病気
コガネキュウセンは病気になりにくい種類ですが、必ずしも病気にならないとは限りません。
中でも白点病という病気には注意が必要です。
白点病は魚の体表に白い点がポツポツと現れる病気で、よく観察すれば発見する事が出来ます。
白い点の正体は白点虫という寄生虫で、魚の体表に寄生して細胞を食い尽くしてしまいます。
この病気は早期発見出来れば治療をして治す事が可能ですが、放置してしまうとエラに炎症が起きてしまい呼吸が出来なくなり死んでしまいます。
まず、白点病になる原因は水槽内で何かしらの変化が起きた時に発症する確率が高くなります。
急激な水温変化やペットショップから生体を新しく水槽に導入したタイミングなどで発症しやすくなります。
・水温変化
水温が急激に低下した時に起こる為、気温が低い冬場に発症する確率が高くなります。
又、ヒーターの故障なども考えられるので、しっかりと作動しているか確認する事で白点病を防ぐ事が出来ます。
・新しく魚を導入する時
自宅の水槽とペットショップの水槽の水質は、当然同じではありません。
水槽のサイズが小さければ水質変化という面で、水質を大きく変えてしまう恐れがあります。
他にも元々、白点病の個体を水槽に入れてしまうと、そのまま蔓延する事もあるので注意が必要です。
予防方法としては、ペットショップから買った生体はバケツの中などで水合わせをし、袋に入っていた水は水槽に入れないようにする事で白点病の蔓延を未然に防ぐ事が出来ます。
これらを予防する事によって白点病を発症するリスクが減ります。
白点病になってしまったら
白点病の治療には薬浴がオススメです。
隔離水槽で治療する薬浴と隔離しないで治療する薬浴がありますが、初心者の方には隔離水槽で治療する方法がオススメとなります。
隔離しない方法で薬浴してしまうと、他の生体にダメージを与えてしまったり、水質を変えてしまったりと、飼育に慣れてない方には難易度が高くなります。
筆者の経験からニチリンから出ているグリーンFゴールドは初心者でも簡単に扱いやすく、白点病もしっかりと治してくれます!
白点病は予防する事で基本的に発症しないので、日々のメンテナンスを心掛ける事が大切ですね!
まとめ
以上、コガネキュウセンの飼育について解説しました。
鮮やかな黄色い体色をしている事から、水槽内でも目立つ存在となります!
人工餌の食い付きの良さ、体が丈夫な事、混泳のしやすさから初心者の方にオススメできる海水魚です。
砂の中に細菌が溜まる海水魚飼育において、コガネキュウセンは砂に潜る習性がある為、白点病には特に注意しなければなりません。
しかし、しっかりと予防する事で長期飼育が可能になります。
是非、コガネキュウセンの飼育に挑戦してみて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント