今回はダイバーにも人気のホンソメワケベラについて解説していきたいと思います!
ホンソメワケベラは以前「小型のベラを飼育してみよう!飼育方法とオススメの種類を厳選」で少し紹介させて頂きました。

今回は更に詳しく解説するので飼育する予定がある方はしっかりと読んでいって下さいね!
読み終わる頃には、アクアリウム業界だけでなくダイビング業界でも人気の理由がわかると思います!
ホンソメワケベラとは
ホンソメワケベラはスズキ目・ベラ亜目・ベラ科に属する海水魚です。
ホンソメワケベラ pic.twitter.com/LgLT1mD5rO
— バナンさん (@banan_0728) August 15, 2020
名前の由来
ソメワケベラという類似した魚がおり、ソメワケベラより体が細身の為「細ソメワケベラ」と名付けられた事が由来です。
現在ホ”ソ”ソメワケベラではなくホンソメワケベラと呼ばれているのは、図鑑に表記する際に「ソ」と「ン」を間違えてしまった事が原因だとか……。
今でこそコンピューターがあるので間違えないですが、昔は手書きだったでしょうから間違えてしまうのも仕方ない様な…。
ポジティブに考えて、時代背景を感じる事の出来る珍しいお魚!という事にしておきましょう!(笑)
英名ではBluestreak cleaner wrasseと呼ばれています。

直訳するとbluestreakは青い縞、cleanerは掃除、wrasseはベラなので「掃除する青い縞の入ったベラ」という事になります。
まさしくホンソメワケベラの特徴を捉えた名前になっています。
大きさ
ホンソメワケベラは成長すると8〜10cm程まで大きくなります。
特徴である青いラインは成長するにしたがってはっきりしてくるので、体色で幼魚か成魚かを見分ける事ができます。
寿命
ホンソメワケベラの寿命はおよそ3年と言われています。
水槽環境を維持して長生きさせてあげましょう!
性格
ホンソメワケベラは魚についた寄生虫などをクリーニングする事で有名です。
その為、他の魚を襲うことは基本的にないので、そういった意味では穏やかな性格と言えます。
しかし狭い環境だと同種同士で縄張り争いをする事があるので、注意が必要です。
混泳については後半で詳しく説明させて頂きます!
購入
ホンソメワケベラは通販とアクアショップのどちらでも購入が可能です。
通販だと800〜1000円程で販売されています。
アクアリウム商品の通販で有名なチャームさんだと1500円で販売されていました!
アクアショップだと1200円前後で販売されている事が多い様です。
個体を選ぶ際には痩せすぎていないか、ヒレに傷がないか、体色の発色が良いかといった部分を確認してから購入すると良いでしょう!
ホンソメワケベラを飼育してみよう!
ではここからはホンソメワケベラの飼育方法について解説していきたいと思います!
飼育アイテムを揃えよう!
ホンソメワケベラの飼育に必要なアイテムは以下の通りです。
・水槽
・ろ過装置
・ヒーター
・クーラー
・ライブロック
・底砂
・人工海水のもと
・エサ
上記のアイテムは他の海水魚の飼育でも使用する基本アイテムです。
基本的なアイテムがあれば問題なく飼育する事が出来るのは初心者にとって嬉しい事ですよね!
もっと詳しく知りたい方はこちらのページにまとめていますので参考にして下さい!

水槽サイズ
ホンソメワケベラを飼育する場合は60cm以上の水槽を準備しましょう!
成魚になると10cm近くまで大きくなり、比較的泳ぎ回るので小さい水槽だと窮屈になってしまいます。
また、ホンソメワケベラの飼育時の楽しみはクリーニングシーンだと思います。
そうなると必然的に混泳になるので、なるべく大きな水槽で飼育するようにしましょう!
水温
ホンソメワケベラの最適水温は25〜26度です。
伊豆でダイビングをすると通年観察できるので、ゆっくりと水温が変化する事に対しては耐性があるようです。
しかし水槽内での急激な水温変化には対応出来ないので、必ずヒーターやクーラーを導入して最適水温をキープしてあげましょう!
クリーニング
ちょこちょことクリーニングについての話が出てきていましたが、この特徴こそがホンソメワケベラの人気の理由だと思っています。
魚についた寄生虫を食べたり、余分に分泌された粘液を食べたりして多種のお魚をクリーニングしています。
しかもホンソメワケベラはクリーニング中に胸びれを使い、魚に優しくタッチする事でマッサージまでしているというのだから驚きです!
このマッサージにはリラックス効果があるとされており、ストレス軽減になるそうです!
クリーニングしながらマッサージでストレス軽減するなんて本当に至れり尽くせりですね。
実際に魚からも熱い支持を受けており、「クリーニングしてくれ!」と言わんばかりにホンソメワケベラに近づいていく姿が確認できます!
個体によっては人間の肌もクリーニングしてくれる事があるので、ホンソメワケベラが水槽内に慣れてきたら手をゆっくり近づけてみましょう!
突っついてくれるかもしれませんよ。
混泳
上記で説明した通り、ホンソメワケベラは他種に対してクリーニングをするので混泳にもってこいのお魚です。
気をつけるべきなのは同種同士です。
ホンソメワケベラは自分の縄張り内でクリーニングをするので、縄張りが被ってしまうと追っかけ合いのケンカになってしまいます。
きっと「僕のお客さんをとるんじゃない!」って感じなんだと思います。笑
ですので同種での混泳をする際はなるべく大きな水槽を準備しましょう。
水槽内の魚をクリーニングさせるという面で考えると1匹で充分なので、積極的に混泳させなくてもいいと思います。
エサ
ホンソメワケベラに与えるエサは海水魚用のエサであれば基本的に大丈夫です。
口先が小さいので大きな粒エサの場合は砕いて与えると食べやすくなります。
ホンソメワケベラの場合、エサ以外にもクリーニング時に食事を取る事が可能なのでエサについてはそんなに気にかけなくて良いでしょう!
偽物にご用心!
実はホンソメワケベラにそっくりなお魚がいるのです。
その名はニセクロスジギンポ!
ニセクロスジギンポの擬態完璧という他なくてやばいな。 pic.twitter.com/qrNwhNo3g3
— ユルスマジロ (@macccckey) March 29, 2019
写真を見ると本当にそっくりさんですよね。
ホンソメワケベラの様に泳ぎ、他の魚から襲われないように生きているのです。
さらに「クリーニングをして」と勘違いして近づいてきた魚に噛みつき、ウロコや皮膚を食べてしまうのです。
なんともタチの悪いお魚ですよね!
見分けるポイントは口元です!
口が正面を向いているのがホンソメワケベラです。
ニセクロスジギンポはよく見ると斜め下の方を向いています。
通販やアクアショップで間違って販売されていることは無いので心配しなくて大丈夫ですが、覚えておくと話の小ネタになりますよ!
まとめ
いかがでしたか?
海水水槽をやるなら働き者のホンソメワケベラを是非とも入れて欲しいです!
きっと朝から晩まで働いてる姿に夢中になってしまうと思いますよ!
最後までご愛読頂きありがとうございました。
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