皆さんは川で採集を行う時によく捕まえる生き物はなんでしょうか?
著者が小学生の頃はザリガニやフナなどを捕まえていました!
特によく捕まえていたのは「サワガニ」です。
祖母の家の下を流れる川によくいたなーと子供の頃の思い出が蘇ります。笑
というわけで今回はサワガニの飼育方法を解説していきたいと思います!
サワガニとは
サワガニはエビ目サワガニ科に属する淡水性のカニの一種です。
サワガニは日本の固有種となっています。
固有種とは特定の地域にしか生息していない種のことを指します。
サワガニは日本固有種なので日本以外では見られないということになります。
そう考えると川で見かけた時の貴重度も変わりますよね!
名前の由来
「沢」でよく見つけることができるのでサワガニと呼ばれる様になりました。
「沢」は浅い水場や水草が生えているところ、細い川をさすので、まさしくサワガニを探すエリアですよね。
他には「タンガネ」や「イデンコガニ」、「ヒメガニ」と呼んでいる地域もある様です。
中でもイデンコガニの「いでんこ」は排水溝の意味があるそうで、汚いところに生息していると思っている地域もある様ですね!
著者がよく探していた川は綺麗な川だったので、ちょっとばかしギャップがあります。笑
大きさ&色味
サワガニは成長すると甲幅が3cm程になります。
脚を含めた大きさは7cm程です。
川で採集した際は、この大きさを基準にして大人なのか、まだ子供なのか判別すると良いでしょう。
色味は赤や青い甲羅に白足、紫のような体色の個体など様々です。
寿命
サワガニの寿命は約10年です。
飼育する際はある程度の覚悟をもって飼育を開始するようにしましょう!
淡水性の観賞魚は寿命が2〜3年の種が多いので、10年は非常に長寿となります!
購入
サワガニはあまり購入する種ではないと思います。
ネオンテトラなどの有名観賞魚と違って、日本に広く分布していますし比較的簡単に捕まえることができるからです。
川遊びやキャンプついでに捕まえることのできるレベルなので、ぜひ捕まえに行って飼育を開始するのをオススメします。
捕まえた個体の方が愛着が湧きますよ!!
サワガニを捕まえてみよう!!
では捕まえ方をご紹介します!
浅い川を探す。
サワガニどこや(p_-) pic.twitter.com/JDCmSadV0U
— あなこん (@anacon5716) September 8, 2021
サワガニは綺麗な水を好むので、街中の川より山や木々に囲まれた上流の方が生息数が多いです。
またサワガニ自身が全て水に浸かる様な水深にはおらず、顔がすぐ出せる様な陸上と水場の際に隠れていることが多いです。
なので水溜りレベルで浅い川を探しましょう!
水際は滑って怪我をしやすいのでマリンブーツを履くことをオススメします!
探すポイント
浅い川を見つけられたら水に浸かるか浸からないかギリギリの場所にある石ころや落ち葉付近を探しましょう!
夜行性の為、昼間は裏側に隠れてる事がほとんどなのでゆっくり石や落ち葉をひっくり返してみてください。
よく見てあげると別の隠れ場所に逃げようとしているサワガニが見つかると思いますよ!
見つけられたらハサミに挟まれない様に、後ろ側から甲羅を持ってあげると怪我なく確保する事ができます。
探す時期
サワガニを探すなら春から夏がオススメです!
理由は暖かくなりサワガニが活発に行動するからです。
気温が下がる冬は冬眠してるので、やや探しにくくなるでしょう。
サワガニの探し方&捕まえ方についてはこちらの動画を参考にして頂くとよわかりやすいと思いますよ!
前半が見つけ方&捕まえ方
後半が食べてみたコーナーになっています!
サワガニを飼育してみよう!
次はサワガニ飼育方法について学んでいきましょう!
飼育アイテムを揃えよう!
・水槽
・水槽の上蓋
・エサ
他の生き物を飼育している方からするとちょっと驚きのアイテム数ですよね。
非常に少ないアイテムで飼育が開始できるのがサワガニ飼育です。
水槽サイズ
サワガニ自身が脚を含めて7cmほどにしかならないので、1匹なら虫かごでも大丈夫です。
飼育する個体数に合わせて水槽のサイズを選ぶ様にしましょう!
あまり過密にしすぎると共食いしてしまう可能性があるので注意して下さいね。
フタ
なんとなくイメージがあるかもしれませんが、サワガニは脱走する可能性があります。
そのため、フタがないと知らぬ間に脱走して死んでしまう危険があるので必ずフタを準備しましょう!
水槽内は陸地と水中を作るのがオススメ!
サワガニの水槽を覗くと…
自慢のはさみでばっちりとポーズを決めてくれました。 pic.twitter.com/10PPo8dypb— 京都水族館【公式】 (@Kyoto_Aquarium) May 29, 2018
陸地なしのレイアウトでも飼育できない事はないですが、陸地がある事でサワガニ本来の行動を観察する事ができます。
陸地に上がり泡を吐くシーンが観れるのです!
その為にはサワガニがギリギリ全身浸かる深さから、ゆっくりな傾斜で陸地につながるようなレイアウトにするのが良いでしょう。
隠れ場所を作ってあげよう!
川では落ち葉や石の影に隠れているので、水槽内にも隠れ場所をつくってあげましょう。
実は臆病なサワガニは隠れ場所がないと落ち着く事ができないのです。
流木や石をいれるのも良いですし、お子さんと飼育する様ならペットショップで販売されている可愛げのある置物でも良いと思いますよ!
水はこまめに換えよう!
サワガニの飼育で1番大変なのはメンテナンスです。
綺麗な川を好むサワガニにとって水質が悪化は非常に良くないことです。
その為、常にいい水質をキープ出来る様に管理したいのですが、サワガニがギリギリ浸かる様な水量だとあっという間に水質悪化してしまうのです。
なのでどんなに少なくとも1週間に1回は換水しましょう。
推奨は3〜4日に1回です。
混泳
混泳は基本的に向かないのでサワガニのみで飼育しましょう。
熱帯魚は生活テリトリーが違うので一見混泳できると思う方も多いですが、寝ている時や少し弱って動きが鈍っている時に襲われてしまう可能性があるのです。
日に日に熱帯魚がいなくなってしまうのは悲しいので、単独飼育して下さいね。
同種との混泳
他種との混泳よりは同種との混泳の方が可能です。
ただし縄張り争いをしますし、場合によっては共食いをすることもあります。
混泳させる際は大きめの水槽を準備して、各個体にスペースを提供するようにしましょう。
エサ
サワガニは雑食性なので基本的になんでも食べます。
手に入れやすく保存が楽なエサだとザリガニ用の人工飼料がオススメです。
週に1度程度キャベツなどの植物エサを与えると栄養バランスの偏りがなくなります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はサワガニの見つけ方から飼育方法まで解説してみました。
簡単に採集でき、少ないアイテムで飼育がスタートできるサワガニですが、飼育は少々手間がかかります。
また長寿なので責任をもって飼育できるのかを考えてから飼育を始めるようにしましょう!
最後までご愛読いただきありがとうございました。
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