小型水槽で海水魚を飼育するのは一般的に難しいと言われています。
しかし、飼育する方法を工夫したり、飼育する生き物の種類を考えることによって初心者でもしっかり飼育する事ができます。
今回は小型水槽で飼育するメリットとデメリット、オススメの飼育する海水魚をご紹介していきたいと思います!
小型水槽
アクアリウムは日本よりもヨーロッパやアメリカの方が遥かに発展しています。
日本は国土が小さい上に人口が多いため、大きい水槽を置ける環境が少ない事から、小型水槽に関しては他の国よりも水槽における技術や知識のレベルが高いです。
小型水槽が難しかったり、初めても失敗する方が多いのは事実で、その理由は水量に関係しています。
大型水槽に比べて小型水槽は圧倒的に水量が少なく、オーバフロー水槽であれば濾過槽も小さいです。
例えば、90cm水槽の水量は約200ℓに対して、小型水槽でよく使われる30cm水槽の水量は約27ℓしかありません。
数字で見ると全く違うことが分かりますね(笑)
この水量の違いで何が起きるかは後ほど説明します!
小型水槽で失敗しない方法はこういったデメリットを理解しているかによって大きく変わっていきます。
次は小型水槽におけるメリットを解説したいと思います。
小型水槽で飼育するメリット
小型水槽のメリットは
①置く場所に困らない。
②あまりお金をかけずにスタートできる
③ランニングコストがかからない。
などが大きく挙げられます。
①置く場所に困らない
先程も解説したように、アメリカやヨーロッパなどに比べると水槽を置ける場所が少ないのが現実です。
水槽を置くスペースが無いという方でも、小型水槽なら置ける可能性は高いと思います。
水量が少ない分、頑丈な水槽台が必要なく、机の上やホームセンターで販売されている台の上でも水槽を置く事ができます!
②あまりお金をかけずにスタートできる
海水水槽を始める時は費用が結構かかります。
水槽だけでも高価ですが、小型水槽なら安く手に入れる事ができます。
当然、水槽台や濾過槽、レイアウト素材なども考えると10万円代は軽くいってしまいます。
その点、小型水槽は数万円代で収まるので始めやすいキッカケにもなりますね!
③ランニングコストがかからない
電気代の面では使う器具が小さい分、消費電力も少ないので電気代が通常よりも安くなります。
海水魚を飼育する場合は水換え時に人工海水を水に溶かしますが水量が少ない分、使用量も抑える事が出来ます。
他の消耗品も人工海水と同じ様に使う量が少ないので、全体的にランニングコストが安くなっています。
小型水槽で飼育するデメリット
先程解説した水量について説明します。
水量が少ないと色々なトラブルが起きる可能性が高くなります。
水量が少ないと餌の与え過ぎや生き物のフン、アンモニアなどが原因で水質の悪化のスピードが早くなります。
また、蒸発により塩分濃度が高くなったり、外気温の影響を受けやすくなっています。
しかし、このデメリットはある意味メリットでもあったりします。
90cm水槽で水質悪化や塩分濃度、病気が蔓延してしまうと、元に戻すのは一苦労ですが、小型水槽は水量が少ない分、正常に戻す事は簡単です。
水量が少ないというデメリットであり、メリットでもある部分ですね!
小型水槽で飼育するオススメの海水魚
今回オススメする海水魚は沢山は飼育できないので、1匹だけでも見栄えがあり、丈夫な海水魚を紹介したいと思います。
ハタタテネジリンボウ
大きくなっても5cm程度の小さなハゼの仲間です。
白と黒の綺麗な模様から人気のある海水魚で、複数飼育は喧嘩してしまうので、単独飼育がオススメです!
テッポウエビとも共生するので、一緒に飼育すると面白さ倍増ですね!
ヤシャハゼ
ハタタテネジリンボウと同様に5cm程度まで大きくなり、長く伸びた綺麗な背ビレがとても特徴的です!
心臓の毛がフッサフサなヤシャハゼ。
ちなみに同居してたエビもフッサフサ。 pic.twitter.com/d4utqEcIFa— サカナ (@sakanachan0109) November 19, 2019
こちらもテッポウエビと共生するので、是非一緒に飼育してみて下さい。
マンダリンフィッシュ
別名ニシキテグリとも言われています。
最大で7cm程まで成長しするネズッポの仲間になります。
マンダリンフィッシュちゃんかわいい。 pic.twitter.com/bcpzM4JlkC
— あや@ (@maaamin_coco) April 30, 2014
色彩がとても派手で単体飼育でもかなり目立つ海水魚ですね!
マンダリンフィッシュは人工餌を食べない事があるので、その場合は冷凍餌から慣れさせると徐々に人口餌に慣れてくれる可能性があります。
キイロサンゴハゼ
最大で4cm程の小さなハゼの仲間です。
黄色いベースの体で、チークを塗った様なピンク色の頬が可愛らしいのが特徴で、1度痩せてしまうとすぐに弱ってしまうので、餌をこまめに与えましょう!
少し太ってるぐらいのサンゴハゼが調子良いですね。
まとめ
以上、小型水槽で海水魚を飼育するための方法について解説しました。
小型水槽で海水をやるという事は難しいというのが分かったと思いますが、しっかりと定期的に水換えを行えば、初めての方でもちゃんと飼育する事ができます。
飼育できる魚も限られてしまいますが、小型のハゼなどは綺麗な姿なものが多く、最大体長も小さいので小型水槽向けとも言えます!
小型水槽で海水魚を飼育する場合はメンテナンスを怠らず、しっかりと面倒を見てあげて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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