グッピーの繁殖は他の魚に比べるととても簡単で、多くの方がグッピーの繁殖に挑戦しています。
グッピーの繁殖が簡単な理由としては、グッピーはお腹の中で卵を孵化してから稚魚の状態で産む習性があります。
この習性がグッピーの子供の生存率を高める大きな理由です。
ほとんどの魚は卵の状態で産まれる為、産まれる前に外敵に卵を食べられてしまったり、水質や環境が原因で孵化しなかったりと、卵から孵る前に死んでしまう事が多いです。
その点、グッピーはお腹の中で孵化するまで育て、稚魚になった状態で出産する事で産まれてきてからも逃げる為の僅かな泳力と危険を察知する能力が備わっています。
しかし、そんなグッピーの出産は飼育下において注意しなければならない点がいくつかあります。
初心者でも簡単に繁殖させる事が出来るとはいえ、いくつかの注意点を意識しなければ中々増えない事も多々あります。
今回はグッピーの繁殖において、隔離方法と親が子供を食べてしまう事について解説していきます。
グッピーの出産
グッピーはペアになってから繁殖するまでの期間が非常に短いです。
個体差はありますが、平均1ヶ月ほどでメスのグッピーのお腹が膨らみ始めます。
出産が近くなるにつれ妊娠マークといって、お腹部分に黒い線が浮かんでくるので出産時期はとても分かりやすいですね!
グッピーのお尻近くの妊娠マークが大きくなり稚魚の目も見えるようになってきた!思ったより早く稚魚産むかも! pic.twitter.com/pHrZidrdNY
— 巫剣乳業札幌支店 (@Wadaakocha) February 12, 2019
出産時に隔離しない方法
一般的にグッピーが出産する時は隔離するのが繁殖の成功に繋がりやすいです。
稚魚を隔離する事で親のグッピーや他の魚に食べられる事が無くなる為、生存率がかなり高くなります。
アパートで飼い始めたグッピーが出産しました。
培った経験から、そろそろかなと隔離ケースにぶち込んで大正解でした。まじ完璧 pic.twitter.com/QzGQSaXNmn— るるやん (@ruru4274) January 6, 2019
グッピーの出産は1度に数十匹産み、1ヶ月の間隔で3回ほど出産を行う為、数ペアを隔離をして繁殖をすると1年間で100匹以上増えてしまいます。
問題はこの増えたグッピー達をしっかり育てられるかが重要となっていきます。
今の環境で育てられない場合は水槽を大きくするか水槽を増やすか、知人などに譲るかなどの対応をしなければなりません。
もし、それが可能であれば隔離ケースを使って繁殖しても問題ありませんが、増えた時の対応が難しければ隔離しない方法をとる事をオススメします!
隔離しない事で強い個体が生き残り、弱い個体は親のグッピーに食べられてしまうという残酷な選択ですが、これは自然界でも同じ事が起こっている為、あくまで自然の摂理として捉えておきましょう。
では、出産したら放置でいいのか?
恐らく、レイアウトされていない状態でグッピーの子供を放置したら全滅してしまいます。
その為、グッピーの子供が生き残れる環境を作ってあげる事が重要となっていきます。
親が子供を食べないようにする方法
隔離している場合は問題ありませんが、隔離していない場合はグッピーの子供が産まれて、気付けば1匹も残っていないという事がよくあります。
特に、産まれた瞬間は食べられやすいタイミングですが、数週間食べられなかった個体は体が小さくてもその後、襲われる事はほぼありません。
その為、グッピーの子供を隔離しない繁殖方法は数週間の間に食べられない様に工夫する事が成功の鍵となっていきます。
グッピーの子供は逃げるというよりは隠れて生き延びる為、隠れる場所を沢山作ってあげる必要があります!
隠れる場所は水草や流木を用いてレイアウトしましょう!
水草が多ければ隠れる場所が増えるので生存率が高くなりますね!
隠れ家を作る他に、親を満腹状態にさせておく事で子供を食べなくなる為、隠れ家を作らなくても生存率を高める事が出来ます。
しかし、この方法は餌を過度に与える為、食べ残しや排泄物が多くなる事から水質を悪化させてしまいます。
換水頻度を多くして、しっかりと換水を定期的に行えれば問題ありませんが、この作業は意外と手間が掛かるためオススメ出来ません。
又、水質悪化は子供のグッピーにも影響してくるので、手間とリスクを考えると隠れ家を作る方法がベストになりますね!
隠れ家となる水草は何でもいいという訳では無く、グッピーは水面近くを泳ぐ習性があるので、浮き草などの水面に浮かべる様な水草が適しています。
マツモやアナカリスは葉と葉の感覚が細かい為、グッピーの子供の隠れ家には最適な水草です!
浮かべておくだけでかなり増えてくるので、増えすぎたら取り出すようにし、取り出す際はグッピーの子供が水草に付いていないかを確認してから取り出すようにしましょう!
まとめ
以上、グッピーの出産時に隔離しない方法と子供が食べられない工夫について解説しました。
グッピーの繁殖では隔離する事が当たり前となっていますが、増えすぎてしまった後の事を考えると隔離しないという選択も必要となっていきます。
隔離しない場合でも水草や流木を使用する事で生存率を高める事が出来ます!
是非、グッピーの隔離しない繁殖に挑戦してみて下さい!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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