幼魚から成魚への成長過程で模様や形が大きく変わる海水魚がいる事をご存知ですか?
幼魚の時は可愛かったのに、成魚になったらあらら?なんてお魚も沢山います。
今回は幼魚の時も、成魚の時も綺麗で可愛いタテジマキンチャクダイをご紹介したいと思います!
成長と共に模様が変わっていくのを楽しめる海水魚なので是非読んでいってくださいね!
タテジマキンチャクダイとは
タテジマキンチャクダイはキンチャクダイ科・サザナミヤッコ属に属する海水魚です。
アクアリウム界ではもちろんのこと、ダイバーからも人気のお魚です。
幼魚の時には渦巻きの様な模様があり、紺色と白のツートンでとても可愛いです。
この幼魚の時には「ウズマキ」と呼ばれる事も多いです。
出身地で体型が違う?
タテジマキンチャクダイは太平洋やインド洋の沿岸部に生息しています。
この分布の範囲はキンチャクダイの仲間としては1、2番を争う広さとなっています。
その為、地域ごとに体型の違いが生じており「太平洋型」と「インド洋型」と呼び分けられています。
パッと見てわかる違いは背びれにでていて、太平洋型は背ビレの後ろ部分が尖っているのに対して、インド洋型は丸くなっています。
この違いが見分けられる様になると、どこ出身の個体か把握できますし話の小ネタにもなるので覚えておきましょう!
名前の由来
タテジマキンチャクダイの名前は見た目からつけられています。
誰でもわかりますね。笑
ちなみに……タテジマキンチャクダイに入っているストライプは横縞ではなく縦縞です。
よく「なんで横縞なのにタテジマキンチャクダイなの?」と聞かれますが、実は魚の縞は人間と同じ様に顔を上にした時にどの様に見えるかで決めているのです。
なので泳いでいる時に横にストライプのある魚は正式には縦縞、縦方向へのストライプは横縞となるのです。
文字に起こすと逆にややこしくなってしまいますね!
ちなみに英名ではエンペラー・エンゼルフィッシュと呼ばれています。
エンペラーは皇帝という意味なので、おそらく特徴的な体表が由来になっているのでしょう!
「皇帝」……なんかカッコいいですね!笑
大きさ
タテジマキンチャクダイは成長すると30cm前後まで大きくなります。
飼育される海水魚の中では大きい分類に入ります。
寿命
タテジマキンチャクダイの寿命は5〜10年と言われています。
飼育下でも長く生きますが、水質や水温の変化に敏感なので、管理が疎かになるとすぐに病気になり死んでしまう事があります。
設備を整えて、しっかりと管理してあげましょう。
性格
タテジマキンチャクダイは成長するにつれて気が強くなります。
成魚になっても岩場の隙間などに隠れる事は変わりませんが、縄張りに入ってきた小さい魚を追い返す様になります。
逆に相手の魚の方が大きい場合には、ジッと岩場の中に隠れています。
購入
タテジマキンチャクダイは通販でもショップでも購入できます。
販売価格は成長度合いによってかなり左右されます。
ウズマキの時には4000円前後で購入できますが、成魚になると10000〜30000円程とかなり高価になります。
また成魚の場合には模様の出かたなどでも価格が変わってきます。
著者としてはウズマキを購入して、模様の変化を楽しむのが価格的にもオススメです。
ウズマキから成魚になるまでは約2年ほどかかるので、ゆっくり変化を楽しみましょう!
タテジマキンチャクダイを飼育してみよう
ここからは飼育時の注意点をご紹介していこうと思います!
飼育アイテムを揃えよう!
さてまずは飼育アイテムから見ていきましょう!
タテジマキンチャクダイの飼育に必要なアイテムは以下の通りです。
・水槽
・ろ過装置
・ヒーター
・クーラー
・ライブロック
・底砂
・人工海水のもと
・エサ
上記のアイテムは他の海水魚の飼育でも使用する基本アイテムです。
基本的なアイテムがあれば問題なく飼育する事が出来るのは嬉しい事ですよね!
もっと詳しく知りたい方はこちらのページにまとめていますので参考にして下さい!

水槽サイズ
タテジマキンチャクダイを飼育する場合には90cm以上の水槽を準備しましょう。
成長すると大きくなるので小さい水槽で飼育してしまうと、窮屈でストレスを与える原因になってしまいます。
また大きな魚を飼育すると水質悪化しやすいのですが、水量の取れる大きな水槽であれば悪化のスピードが少し緩和できます。
スペースが許すのであれば120cm以上の水槽がベストでしょう!
水温
タテジマキンチャクダイの最適水温は25〜26度です。
水温の変化に弱いのでヒーターとクーラーを導入しないと、すぐに病気になってしまいます。
著者の感覚ではありますが、特に白点病になりやすい気がします。
必ず一定水温をキープできるようにしましょう!
混泳
タテジマキンチャクダイは基本的に混泳可能です。
水槽が狭い場合や水槽のサイズに対して魚の数が多すぎる場合にはテリトリー内に入ってきた魚を追いかける事があります。
ただ執拗に追いかけ回したりする事はないので、心配しすぎずに混泳にチャレンジしてみましょう!
同種との混泳
他種の魚とは良好な関係を築くタテジマキンチャクダイですが、同種とはあまり仲良くやっていけません。
混泳させるとどちらかが元気無くなるまで喧嘩してしまい病気や死亡の原因になるので、同種との混泳は避けましょう。
エサ
人工エサでも冷凍エサでも食べます。
購入時に販売元に何を与えていたか聞くと間違いないでしょう!
基本的に餌付けも難しくないのですが、水温や水質に変化があるとストレスを感じて食いつきが悪くなるので要注意です。
まとめ
いかがでしたか!?
今回は模様が特徴的なタテジマキンチャクダイについて解説してみました。
価格や水槽サイズ、病気になりやすいなど飼育難易度的には中級者〜上級者向けの種になっています。
ただ存在感が凄く魅力的な魚なので、海水水槽に慣れてきた方はぜひチャレンジして欲しいです。
最後までご愛読いただきありがとうございました。
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