鯉と聞くと庭の池や大きい水槽などで飼育するイメージが強い魚ですが、ヒレナガゴイは鯉の中でもそこまで大きくならず自宅の水槽でも飼育が可能な鯉の仲間です!
今回はそんなヒレナガゴイの飼育方法や注意点などについて解説していこうと思います。
ヒレナガゴイ
ヒレナガゴイは鯉の品種改良で誕生した鯉の仲間です。
ヒレナガ錦鯉とも呼ばれており、ヒレナガゴイとは同じ品種になります。
錦鯉と呼ばれている通り、日本産の錦鯉とインドネシアに生息しているヒレの長い鯉を交配させています。
ヒレナガゴイの魅力はなんといっても名前の通りヒレの長さがとても特徴的で、通常の鯉のヒレと比べると長さが全く違いますね!
ヒレの華やかさも魅力ですが体色がプラチナになっており非常に綺麗な体色をしているのも特徴の一つです!
又、最大で60cmほど大きくなるので迫力もあります。
寿命
元々、鯉の寿命は長い事で知られており、平均で20年ほど生きます。
ヒレナガゴイも同様に同じくらい生きるので、飼育する際は長い目をみて飼育しましょう!
価格
ヒレナガゴイの価格は主に大きさやヒレの長さ、体色の輝きによって変動しています。
ペットショップでよく販売されている大きさは10cm未満の個体が多く、10cm未満の個体であれば一匹辺り300円〜500円で購入する事が出来ます!
個体さえ選ばなければ安く手に入れる事が出来ますね!
飼育方法
水槽
先ほども解説したようにヒレナガゴイは60cmまで大きくなる魚なので、最低でも90cm以上の水槽が必要になります。
ヒレナガゴイをペットショップで購入した時の大きさは10cm満たない大きさですが、最初から90cm以上の水槽を用意した方が買い足す必要が無くなるのでオススメです。
最低でも90cm以上の水槽が必要ですが、悠々と泳ぐスペースや複数匹飼育をしたいのであれば120cm以上の水槽が望ましいですね。
理想は120cm以上の水槽ですが、90cm水槽でも飼育は可能なので初期費用を抑えたい方や水槽を置くスペースが厳しい方は無理に大きい水槽にする必要はありません。
フィルター
鯉科の魚のほとんどは水質耐性がとても強く、ちょっとした水質悪化では弱る事はありません。
その為、フィルターには特にこだわる必要は無く、水槽の水量に適したフィルターではあれば問題無いです。
90cm以上の水槽となると上部式フィルターや外部式フィルターが水量に対して適した濾過をする事が出来ます。
特に外部式フィルターはフィルターの中でも濾過能力に優れており、動作音も静かなので機械音が気になる方や寝室に水槽を置きたい方にはオススメです!
外部式フィルターのデメリットを挙げるとするのならばとても高価です。
大体1万円〜3万円程度します。
初期費用をなるべく抑えたいという方には不向きかもしれませんね。
水温
ヒレナガゴイは池などで飼育が可能な事から幅広い水温で飼育する事が可能です。
筆者の経験から水温は10℃〜30℃ぐらいまでは全く問題無く飼育する事が出来ました。
基本的に魚の飼育では水温を安定させるヒーターやクーラーを使用しますが、ヒレナガゴイの飼育ではこれらの器材を使わなくても一応飼育する事は出来ます。
しかし水温を安定させないとデメリットも起きてしまいます。
例を挙げると
・水温が急激に低下する事でほとんど動かなくなる。
これは変温動物である魚に見られる行動ですが、水温が10°近くまで下がると泳ぎが鈍くなり、動かなくなってしまいます。
水温が下がって死ぬ事はありませんが、元気に泳ぐ姿を見たいのであれば水温を上げる必要があります。
・病気にかかりやすくなる
水温が変動すると白点病などの病気にかかりやすくなります。
気温が変わりやすい春や秋などは特に注意が必要になります。
この事から常に安定した飼育を続けるのであればヒーターやクーラーの設置が必須になるので、極力備え付けてあげましょう。
水温は25度前後に保つようにしてあげるのがベストです!
餌
人工餌に食い付きがいいので餌付けで困る事はありません。
与える餌はペットショップに鯉専用の餌が販売されているので、そちらを使うのがオススメです。
ヒレナガゴイはよく餌を食べるので、与え続けてしまいがちですが、餌を沢山与えてしまうと水質をよごしやすくなるので注意が必要しましょう。
餌を与える頻度は一日に2回〜4回に分け、1度に与える餌の量はヒレナガゴイが食べるペースが落ちたタイミングで餌を与えるのを止めます。
混泳
ヒレナガゴイは比較的大人しい魚なので自分から攻撃する事はほとんどありません。
大きさが全く異なる小型淡水魚のネオンテトラなどはかえって小型淡水魚のストレスになり、死んでしまう可能性があるためオススメ出来ません。
中型の淡水魚や日本淡水魚、鯉科の仲間であれば混泳は問題ないので混泳させる場合はこれらの魚で検討しましょう。
レイアウト
ヒレナガゴイの飼育においてレイアウトは注意しなければなりません。
まず水草は食べてしまう為、水槽に導入してもすぐ食べられてしまうので入れない方がいいでしょう。
又、使う底砂はなるべく粒が大きいものを選ぶようにしましょう。
理由としては鯉の習性で砂ごと餌を吸い出します。
ペットショップで販売されている大磯などを使うと、砂を吸い出す時にエラを傷つけてしまう恐れがあります。
目安としては大磯砂より大きく、重さがある程度ある底砂を使うとよいでしょう。
水草水槽などで使われているソイルは水が濁ってしまう為、使うのは避けるのが無難です。
流木や岩の使用ですが、水槽内に多く入れすぎるとヒレナガゴイの泳ぐスペースが狭まってしまうので少なめにレイアウトをしましょう。
まとめ
以上、ヒレナガゴイの飼育方法や注意点について解説しました。
ヒレナガゴイは水質変化や水温変化にとても強い魚なので、初心者の方でも簡単に飼育する事が出来ます!
飼育する場合は寿命が長い魚なので、しっかりと長く飼育出来る環境がある方のみオススメする魚です。
高級感のあるヒレナガゴイの飼育に是非挑戦してみて下さい!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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