海水水槽で青い魚を飼育しようと思ったら、1番に思い浮かぶのはスズメダイではないでしょうか?
ただ、どうしてもスズメダイと聞くと気性が荒いイメージが先行してしまい、飼育する事に躊躇してしまう方も多いと思います。
そんな悩みを抱える方にオススメしたいのが、今回解説していくスプリンガーズダムセルです!
スズメダイの仲間では珍しい温厚な性格の持ち主なので、海水水槽初心者の方でもチャレンジしやすいと思います。
ではスプリンガーズダムセルについて勉強していきましょう!
スプリンガーズダムセルとは
スプリンガーズダムセルは太平洋の中部〜西部に生息しているスズメダイの仲間です。
スプリンガーズダムセル(Springer's Damsel)
海外では立ち上げ時に使われたり、初心者によく勧められてる(らしい)、丈夫な小型スズメダイ。
日本では流通が少なめだけど、スズメダイの中では温和な個体を引きやすく、餌付きも良いので好んで入れる人もいるとか。価格は800円程度。 pic.twitter.com/tYTMo7D2Z8— 大鷲ぐり (@gryphin1424) September 30, 2018
日本の近海では殆ど観察できませんが、アクアリストからは扱い易いという理由で人気があります。
2つの名前の持ち主?
スプリンガーズダムセルはスプリンガーズデムワーゼルと呼ばれることもあります。
ダムセルはスズメダイの仲間を表す英語名です。
ダムセルの部分をフランス語にするとデムワーゼルとなるのです。
つまり英語かフランス語かの違いですね!
もうヤッコとかやめて、スプリンガーズデムワーゼル一匹だけ育てようかな pic.twitter.com/54eIzdVjma
— きたじま-ばくおん!- (@BOctpas) January 5, 2014
ショップによって扱っている名前が違うので、通販での購入の場合は検索でスプリンガーズダムセルでヒットしない事もあります。
その時はスプリンガーズデムワーゼルで検索してみましょう!
店頭に直接足を運んで購入する場合は店員さんに言えば、基本的にどちらの名前でも伝わると思います。
大きさ
スプリンガーズダムセルは成長しても4cm程までしか大きくなりません。
数いるスズメダイの仲間の中でも最小の種です。
著者はこの小ささがお気に入りです!
寿命
スプリンガーズダムセルの寿命はおおよそ5年前後と言われています。
以前飼育していた個体は5年弱生きていたので、飼育下でも5年程は生きていけるのでしょう。
長生き出来るように、しっかりお世話してあげて下さいね!
性格
冒頭でもお話しした通り、スプリンガーズダムセルは温厚な性格の持ち主です。
スプリンガーズダムセル (ルリスズメダイ属)
サザナミマリンは、フィリピン ボホールダイビングツアー開催中です!
メタリックな青地の黒の絞り柄が美しい子です。
他のスズメダイと違って、とっても温厚な子だそうです!
*伊豆日帰りツアーは、2/14(木)より再開します!https://t.co/6CKsunAgzg pic.twitter.com/mJSlDBwHCw— Ayaka (@ayaka_sazanami) February 11, 2019
優しい温厚というよりも、控えめで大人しいといった表現が一番ぴったりだと感じます。
気性が荒い種が多いスズメダイの中では珍しい性格で、水槽といった狭い環境の中ではとても重宝するタイプです。
やはりこの性格の良さがスプリンガーズダムセルの人気の理由ですね!
性格が温厚な事で有名なスズメダイを探している方にはデバスズメダイもオススメです!

購入
スプリンガーズダムセルは1匹あたり500円前後で購入できます。
アクアショップとネットのどちらでも販売されていますが、流通量が少ない事に加えて人気の種の為、在庫切れでなかなか購入できないです。
特にアクアショップにはなかなか入荷しないのでネットで探す方が良いでしょう。
色合い良し、性格良し、価格良しといい事ずくめのスプリンガーズダムセルの唯一の欠点と言ってもいいかもしれませんね。
待ちきれない方はこちらで他のスズメダイを探してみましょう!

スプリンガーズダムセルを飼育してみよう
ではここからはスプリンガーズダムセルの飼育方法について解説していきます。
飼育アイテムを揃えよう!
さてまずは飼育アイテムから見ていきましょう!
スプリンガーズダムセルの飼育に必要なアイテムは以下の通りです。
・水槽
・ろ過装置
・ヒーター
・クーラー
・ライブロック
・底砂
・人工海水のもと
・エサ
上記のアイテムは他の海水魚の飼育でも使用する基本アイテムです。
基本的なアイテムがあれば問題なく飼育する事が出来るのは初心者にとって嬉しい事ですよね!
もっと詳しく知りたい方はこちらのページにまとめていますので参考にして下さい!

水槽サイズ
スプリンガーズダムセルは非常に小さいので30cm水槽で飼育ができます。
他の種と混泳させる場合には30cm水槽だと狭くなってしまいストレスになるので60cm以上の水槽を準備しましょう!
大きな水槽は水量が確保でき、水質悪化を起こしにくくなるというメリットがあるのでスペースがあれば大きめの水槽をオススメします!
水温
スプリンガーズダムセルの適正水温は25度前後です。
スプリンガーズダムセルは非常に丈夫な種ですが、ヒーターとクーラーを導入してしっかりと水温管理をしてあげましょう!
夏場や冬場の急激な水温変化には要注意です。
混泳
性格のところでもお話した通り、スプリンガーズダムセルは大人しいので他の種に対して攻撃したりする事は殆どありません。
その為、ほとんどの種の魚と混泳が可能です。
注意しなくてはいけない事は、大人しいがゆえに逆にいじめられてしまう可能性があるという事です。
大人しさと体の小ささから他の種のスズメダイやヤッコなどの性格のキツイ種の標的になりやすいです。
大きいヤッコ類に関しては、ライブロックをしっかりと組んで避難場所を作る事でいじめられにくくなります。
しかし他の種のスズメダイは避難場所にも入り込めてしまうので、混泳はやめましょう!
同種との混泳
他のスズメダイと違い、スプリンガーズダムセルは縄張り争いがあまり激しくないので同種との混泳は問題なくできます。
威嚇モードのスプリンガーズダムセル。いちばん綺麗に青色が出る瞬間 pic.twitter.com/T8q3yHNWUb
— 大鷲ぐり (@gryphin1424) November 17, 2018
ただ30cm水槽など狭い水槽でたくさんの数を飼育してしまうと、いくら温厚と言えど縄張り争いが起きてしまうのでペア以上の場合は60cm以上の水槽を準備して下さいね。
エサ
スプリンガーズダムセルは簡単に餌付けができ、エサも好き嫌いせず食べてくれます。
その為、エサ選びはあまりこだわらずに手軽に手に入るものを与えてあげれば大丈夫でしょう!
強いて言うならば、大人しい性格の為にエサに対して遠慮しがちな個体がいる場合があるので、導入直後は食べているかしっかりと観察するとよいです。
まとめ
いかがでしたか?
温厚な事で人気のスプリンガーズダムセルについて解説してみました。
著者も改めて飼育に向いてる魚だなと感じました!
ぜひ皆様の水槽に導入してみてはいかがでしょうか?
最後までご愛読いただきありがとうございました!
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